殺し屋の営業術

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  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065403303
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報


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第71回江戸川乱歩賞受賞作
異例の超ハイレベル最終候補作の中で、ぶっちりぎり第1位!

有栖川有栖
「乱歩賞作品の中でも異彩を放つ一作だろう」

貫井徳郎
「この物語に惚れ込みました」

東野圭吾
「読み手の心を掴む力に満ちていた」

湊かなえ
「主人公の内面の変化にワクワクしました」

横関大
「新人賞のレベルを超えた優れたエンターテインメント作品」


「営業ノルマ」は、2週間で2億円。
稼げなければ、全員まとめて地獄行き。

営業成績第1位、契約成立のためには手段を選ばない、凄腕営業マン・鳥井。
アポイント先で刺殺体を発見し、自身も背後から襲われ意識を失ってしまう。
鳥井を襲ったのは、「ビジネス」として家主の殺害を請け負っていた「殺し屋」だった。
目撃者となってしまった鳥井は、口封じとして消されそうになる。
絶体絶命の状況の中で、鳥井は殺し屋相手に「ここで私を殺したら、あなたは必ず後悔します」と語り出す。

「今月のノルマはいくらでしょう? 売上目標は?」
「契約率は25%……、残念ながら、かなり低いと言わざるを得ません」
「どうしてこんな状況になるまでプロの営業を雇わなかったんですか?」

そう……これは商談なのだ。
研ぎ澄まされた営業トークを矢継ぎ早に展開し、場の空気を掌握する鳥井。

「あなたは幸運です。私を雇いませんか? この命に代えて、あなたを救って差し上げます」

契約成立。
鳥井は、殺人請負会社に入社することに。
前代未聞の、「命がけの営業」が始まる――。

常識を覆す発想から走り出す、ジェットコースター・ミステリー!

内容説明

銃は不要。武器は、話術、度胸、論理。営業成績第1位、契約成立のためには手段を選ばない、凄腕営業マン・鳥井。深夜のアポイント先で、刺殺体を発見する。凶行に及んだのは、金で殺人を請け負う「殺し屋」だった。鳥井は口封じとして消されそうになるが、「ここで私を殺したら、あなたは必ず後悔します」と語り出す。そう、これは商談なのだ。「あなたは幸運です。私を雇いませんか?この命に代えて、あなたを救って差し上げます」常識を覆す発想から走り出す、ジェットコースター・ミステリー!第71回江戸川乱歩賞。

著者等紹介

野宮有[ノミヤユウ]
1993年福岡県生まれ。第25回電撃小説大賞で選考委員奨励賞を受賞し、『マッド・バレット・アンダーグラウンド』でデビュー。「少年ジャンプ+」で漫画原作者として『魔法少女と麻薬戦争』連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

182
江戸川乱歩賞受賞作を毎年楽しみにしています。本書は、ブラックユーモア営業マン・シュールミステリ、全選考委員が候補作全体がレベルが高い中で抜けていたと評価するだけあって、斬新な展開で面白かったです。何事も一流になるには、ストイックさが必要、主人公は、「笑ゥせぇるすまん」喪黒 福造の様でした。 本書のシリーズ化もしくは新たな作風の次回作を楽しみにしています。 https://www.kodansha.co.jp/book/products/00004168932025/10/14

オーウェン

59
江戸川乱歩賞受賞作だが、審査員たちの評判がとにかく良い。 そこを踏まえると確かにこの設定は魅力的。 敏腕営業マンの鳥井が向かった家には死体と2人の人間が。 巻き込まれた鳥井は必死の説得をし、2人の組員たちが受け持った2億円を2週間で返却すると断言する。 殺し屋相手に営業トークで立ち回るというのが面白く、後半はライバルの殺し屋も登場しコンゲームの様相に。 次第に鳥井が活き活きしてくる過程もありで、殺し屋の方が恐怖に震えているのがなんとも。 難しいとは思うが、このキャラで続編を見たくなる。2025/10/07

花ママ

59
第71回江戸川乱歩賞受賞作。歴代の江戸川乱歩賞の作品とは一線を画すような作品でしたが、ぐんぐん引き込まれました。主人公の鳥井は、辣腕の営業マン。常に営業成績第1位。しかし本人は、達成感も満足度も得られない。あるときアポイント先の家で 家主の刺殺死体と遭遇。自身も口封じに殺されそうになるが、絶対絶命の中、自分を殺しの営業マンとして雇ってほしいと願い出る。こうして監視付きで命がけの営業が始まる。殺し屋同士の情報戦や駆け引きにわくわくしました。そして終盤の、胸をすく鮮やかなどんでん返しにやられました。 2025/09/30

aquamarine

49
第71回江戸川乱歩賞受賞作。契約のためには手段を選ばない凄腕営業マン・鳥井は、アポイント先で殺し屋+刺殺体に遭遇する。そこで殺し屋に消されないために、鳥井は得意の営業術を駆使し自分を売り込むのだ…。ここの物語への惹きこみ方が絶妙。売上2億のノルマ達成のため普通の営業マンだった彼が、殺人請負会社の営業として徐々に覚醒していく。血生臭いコンゲームを闘いながら、自身の中から湧き出るものに押し上げられるように変貌していく様子を夢中になって一気に読んだ。審査員全員一致の受賞も納得の一冊。面白かった!!2025/10/14

yuuguren

48
主人公鳥井は13か月連続で営業成績の優秀表彰を受けるものの充足感を得られないでいた。そんななか夜11時からという風変わりな商談案件があり顧客宅へと向かう。ここで殺し屋に拉致され殺人請負企業の抗争に巻き込まれていくが、そんな過酷な環境の中、今まで感じられなかった充足感を感じる鳥井だった。殺人請負会社とか殺し屋の在りようが漫画チックなのだが、鳥井の営業術の詳細はしっかりと描写されていかにもその方面では優秀だろうと思わせる。また鴎木たちとのだまし合いも二転三転の意外性、さすが江戸川乱歩賞といったところ。2025/09/23

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