講談社学術文庫<br> 御家騒動

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講談社学術文庫
御家騒動

  • 福田 千鶴【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065402467
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0121

出版社内容情報

「主従」とは闘争である。

時代小説や歴史ドラマなどでおなじみの、「家中のトラブルが幕府に露見して改易される」といった筋書きだか、実際にはそうした事例はほぼなかった。
有力大名家に勃発した鍋島騒動、黒田騒動、対馬の柳川一件、伊達騒動……いずれも改易とはなっていない。
子細にその経過をみてみると、幕府が騒動に積極的に介入したというよりは、むしろ大名・家中の側から幕府に積極的に訴訟し、自ら幕府の介入を招いているような節がある。
では、大名や家臣たちはどうしてこのような危ない橋を渡ろうとしたのだろうか?

本書は、御家騒動を引き起こす当事者たちの行動の原理がいかなるものであったのかを探り、「忠臣が身命をなげうって悪臣を排除し、騒動の禍根を未然に絶って御家の危機を救う」勧善懲悪ストーリーとは一味違うリアリティを、幕藩制という時代相のなかから具体的に解き明かす試みである。

大名家のスキャンダルを歴史学の眼で徹底検証する、スリリングな歴史研究!

【本書より】
元禄以降の十八世紀には、主従不和や家中騒動が「公儀」に対する罪過である、という固定観念ができあがっているが、それ以前に生じた騒動に対してはそうした「色めがね」(固定観念)をはずして見直してみるべきではないか。家中騒動が「公儀」に対する罪過ではなかったからこそ、大名や従臣たちは将軍・幕府に騒動の調停を強く求めることができたのではないか、という逆の視点から騒動をみていくことが必要なのである。
そのためには、当時に作成された一次的な史料に基づいて騒動全体を見直すという作業が必要となるのはいうまでもない。

【本書の内容】
第一章 近世武士の主従観念と「御家」
第二章 主君を廃立する従臣たち
第三章 従臣を排除する主君たち
第四章 主君を選り好みする従臣たち
第五章 御家騒動の伝統化
補章 「御家騒動」のなかの女性たち

*本書の原本は、2005年に中公新書より刊行されました。


【目次】

内容説明

鍋島騒動、黒田騒動、柳川一件、伊達騒動…歌舞伎や時代小説で描かれる有力大名家の醜聞事件では、幕府が改易の口実としたというより、むしろ大名・家中の側が訴え出て「公儀」の介入を招き入れた。彼らはなぜ危険を冒したか。当事者の行動原理を探り、「忠臣が御家を救う」勧善懲悪物語ではない時代のリアリティを読み解く、スリリングな歴史研究。

目次

第一章 近世武士の主従観念と「御家」(多様な主従関係;武士団と家臣団 ほか)
第二章 主君を廃立する従臣たち(鍋島騒動;幼少とは何歳までか ほか)
第三章 従臣を排除する主君たち(「狂気」に走る大名;横田内膳の誅伐事件 ほか)
第四章 主君を選り好みする従臣たち(後藤又兵衛の出奔;堀尾吉晴の牢人再就職の斡旋 ほか)
第五章 御家騒動の伝統化(外様大名取り潰しの真否;将軍家の「御一門払い」 ほか)
補論 「御家騒動」のなかの女性たち

著者等紹介

福田千鶴[フクダチヅル]
1961年、福岡県に生まれる。九州大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。専攻は日本近世政治史。博士(文学)。現在、九州大学基幹教育院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

14
これまで幕府に露見したら改易や天封は免れないとされてきた大名の御家騒動。その実相を江戸前期の事例を中心に探る。実際のところは幕府に露見するというよりも家臣の側が幕府に訴えているケースが多く、幕府は基本的に大名の家のことには不介入という方針だが、やむを得ず動くというパターンが多く、改易・転封も幕府が大名家の存続を願ったものの当の本人の不行跡や藩主の夭逝などにより結果的にそうなったという事例が多いようだ。本書はあるいは御家騒動から離れ、政府による「統制」一般を考える手がかりとなるかもしれない。2025/08/06

261bei

1
江戸初期の御家騒動についての本である。露顕したら大名家に厳罰が下ると思われていたものの、どちらかといえば大名の家臣が幕府の介入を求めるのでやむを得ず口を出したという感じである。その中には柳川一件のように、宋氏の国書の偽造を暴露するという自爆攻撃的な訴訟を提起するものすらあった。御家騒動=改易というイメージは、むしろ安定化を志向した寛永年間に始まることで、越後騒動で将軍一門(だからこそ厳罰に処されたということに見えるが)が改易されてしまった結果、幕府に持ち込めば改易は免れないという衝撃が広まったのだという。2025/08/17

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