書店怪談

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書店怪談

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  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065401569
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「お客さんに言われたんですよ。盛り塩した方がいいよ。ここ、なんかいるからって」

小説家・岡崎隼人は最新作『だから殺し屋は小説を書けない。』を出版したことをきっかけに、書店員とよく話すようになった。ある日、地元・岡山市の新刊書店を訪れると、店長が盛り塩をしているのを目撃する。数週間後、岡崎は別の書店でサイン会を開くことになったが、そこでも奇妙な体験談が寄せられていることに気づく。

新作が思うように書けず焦っていた岡崎は、担当編集の菱川と話し合い、書店にまつわる怪談を集め、モキュメンタリー調に書き直したホラー小説にすることを思いつく。怪談は続々と集まり、順調に執筆は進んでいたが、寄せられた怪談には共通点があることに気づく。岡崎と菱川は、その共通点を探るため、さらなるネタ探しに乗り出すが、次第に恐ろしい真実に近づいていく。




【目次】

内容説明

「お客さんに言われたんですよ。盛り塩した方がいいよ。ここ、なんかいるからって」―作家・岡崎隼人が書店員から聞いた奇妙な話。新作が書けず焦りを感じていた岡崎は、これを機に書店を舞台にしたホラー小説の執筆を開始。取材のため、全国の書店員から体験談を募集すると、沢山のメールが届いた。多くは気のせいだと思えるものだったが、とある共通点があることに気づく。これは単なる偶然か、それとも触れてはならない領域に踏み込んだ証なのか。没入型書店ホラー。

著者等紹介

岡崎隼人[オカザキハヤト]
1985年生まれ。『少女は踊る暗い腹の中踊る』で第34回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

63
【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の三・和洋折衷〉イベントにはちょっとフライング。NetGalleyで読んだので、やはりこのイベントにあげておく。全国の書店から怪談を集めるという企画で様々な怪談が集まってくる。実際元になった怪談がありそう。それに共通する怪異が出てきて、なかなか怖い。書店は元々神聖な場所だったとか、本が霊の依代になるとか、書店ならではの背景も語られる。編集者がだんだん変になっていくところが特に怖い。書店は大好きな場所だが、なんだか怖い場所にも見えてきて困ったものだ。#Net GalleyJP2025/08/06

雪紫

58
新刊書店の怪談募集。思いの外多く集まった怪談のいくつかには段々と共通項が集まって・・・なフェイクドキュメンタリー。知らなきゃ止まれない、例え恐怖が待っていようとも・・・な姿勢の結果がこれである(白目)。表紙と合わせてどの怪談がノンフィクションでどれがフィクションか境界がわからなくなる。すべてが繋ぎ合わさり、もしかして、ホントの話。と聞きたくなる恐怖。ラストが圧巻。菱川さん、大丈夫?2025/09/29

ゆのん

53
ホラー小説も、ホラー映画も大好きでよく読んだり観たりしている為に慣れてしまったのか、あまり怖いと感じないのだが、本作はかなり怖い。感想を書いている今も1人でいるのが怖いくらい。所謂霊感は無いのだが、霊感が強く何度も見ている人と一緒に居て巻き込まれた事がある。『書店』『本』といった生きていくのに不可欠な身近な物が現在我が家には7000冊程あるのだから…。作家の想いや、出版業界人の想い、更に読者の想いが本に…。フィクションらしいが実話だとしても怖いけど驚きはしないかも。読書を辞める事も出来ないのだけどね。2025/04/11

さっちゃん

50
専業作家になるにあたりヒット作を狙う作家の岡崎隼人は、担当編集の菱川と全国の新刊書店から怪談を募り「書店百物語」的な本を作ろうと動き出す。思いがけず全国から怪談が集まり、実際に書店員に話を聞くうちに奇妙な共通点に気付き…。/長編の書店ホラー。実話なのかフィクションなのかわからなくなる怖さがある。怪異の考察も面白かったけれど、神社の禰宜のお話も興味深かった。読み進めるにつれて怖さは増し、ラストは押し潰されそうな圧力が。読むと書店に行くのが怖くなる。古書店ではなく新刊書店というのが身近なだけに怖い。2025/09/17

えみ

46
関係ないでしょ。いや、あるでしょ。の投書と会話の繰り返しが、ホンモノを呼び寄せる儀式のようで怖い。本好きな身として、書店は日常生活の行動範囲の中に組み込まれているから、更に輪をかけて恐ろしく感じた。背筋が凍る怪異が書店から書店へ感染するように広がっている…というのは事実なのか。だとしたらもしかしたらもう…。本棚から本を抜く時にできる隙間がこんなに真っ暗に見えてしまうなんて。フィクションだ!と思えないリアルさがどうしても拭えない。知ってしまった以上ソレとの距離を見誤ってはいけないと肝に銘じる。ホラー×書店。2025/10/25

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