講談社文庫<br> 伝言

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伝言

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065401415
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報


わたしは、やっと、自分がなにを作っていたのか知った。

満洲国・新京。
そこで彼女たちに何があったのか。

戦後80年
『きみはいい子』『世界の果てのこどもたち』『天までのぼれ』の著者がおくる、語り継ぐべき物語。

『世界の果てのこどもたち』には書かれなかった、もう一つの真実。


わたしは気づけなかった。
気づけなかったことはたくさんあった。

この物語の中で繰り返されるこの言葉が、いまを生きる、私に迫る。(略)
私はこの作品が『伝言』と題されたことの重大さを、ずっと考え続けている。 
                      
――小林エリカ(解説より)


満洲国・新京で暮らす、ひろみ。
聖戦とよばれた戦に勝つため、工場に集められた彼女たちは、鉄の機械とのり、刷毛を使って畳ほどの大きさの「紙」を作り続ける。
それが何なのか、考えもせずに。
五族協和、尽忠報国――信じていた国でひろみたちはどう生きたのか。
これはわたしたちが忘れてはならない物語。




【目次】

内容説明

満洲国・新京で暮らす、ひろみ。聖戦とよばれた戦に勝つため、工場に集められた彼女たちは、鉄の機械とのり、刷毛を使って畳ほどの大きさの「紙」を作り続ける。それが何なのか、考えもせずに。五族協和、尽忠報国―信じていた国でひろみたちはどう生きたのか。これはわたしたちが忘れてはならない物語。

著者等紹介

中脇初枝[ナカワキハツエ]
徳島県生まれ、高知県育ち。高校在学中に『魚のように』で第2回坊っちゃん文学賞を受賞しデビュー。2013年『きみはいい子』で第28回坪田譲治文学賞を受賞。’14年『わたしをみつけて』で第27回山本周五郎賞候補、’16年『世界の果てのこどもたち』で第13回本屋大賞第3位、第37回吉川英治文学新人賞候補。絵本や昔話の再話も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ケンイチミズバ

62
パレスチナ人の土地に暴力によってイスラエルが建国した。 それより前、大日本帝国は中国東北部に満州国を建国した。テロへの反撃という圧倒的な攻撃でパレスチナ人を根絶やしにしユダヤ100%の土地へ完全掌握したいようだ。それより前、日本は、劣等民族が跋扈する不毛の大陸は一等民族日本人が統治しなくてはならないと決め多くの日本人を入植させた。他のアジア人を見下し、差別し、無差別爆撃し、細菌兵器を開発し実戦で使用した。そして軍は民間人を見捨てソビエト侵攻直前に本土に逃げた。残された日本人がどうなったのか。後世への伝言。2025/09/16

にたいも

10
素晴らしい作品でした。今まで、小学校高学年から中高生にも読みやすい満州の話がないなと思っていたのですが、風船爆弾を作る動員された女学生と満州都市部での暮らし、731部隊の存在や現地の人々への日常的な差別と収奪、日本人の中での格差、中国残留孤児と中国帰国者の現在も具体的に描かれます。中脇初枝さんの文章、好きです。他の作品も読んでみたくなりました。2025/10/03

なんてひだ

9
残り半分を今日読んだぞい。何故にはかどるかというと古殿流鏑馬を初めて見たから たまるかぁ〜。731部隊の証言 風船爆弾と知らずに作った目が痛くてたとえ見えなくなっても お弁当におかずを埋めて音を立てずに食べる 青酸カリを持たされる の全てが今も受け継がれる勤勉な日本人の精神、同調圧力と同じこと。嫌悪感しかないけど自分もその時代に生まれていたらお国の為に全て捧げた筈。あのとき無知だったわたしがしたこともしなかったことも、亡くなりはしないの言葉が1番グッときました2025/10/12

しのぶ

6
満洲国・新京で暮らす女学生が主人公。『地図と拳』『羊は安らかに草を食み』の記憶があるため、彼女たちの未来に待ちかまえているものに怯えながら読むことに。『女の子たち風船爆弾をつくる』も読んでいたから大方の察しはついたけど、章ごとに語り手が変わるおかげで、多方面から見ることができたのがよかった。どうして誰もなんにも言わないんだろう、と幼心に思っていたことどもに言及してくれる人がようやく現われ、転がり落ちるばかりに思えてならない昨今の状況も、あるいはまだ食い止めることはできるかも、と淡い期待を抱けたのが救い。2025/10/16

KT1123

5
今はなき満州帝国(中国東北部)の女学生の、終戦前後から引き揚げ、そして少し飛んで現代へつながる物語。「わたしは気づけなかった。気づけなかったことはたくさんあった」日本に良いようにつくられ、戦況がどうにもならなくなると棄てられた満州という短命の国と、そこに住んだ日本人のみならず中国人にも目を向けていなかった私自身にも、私は気づいていませんでした。「ひとりで抱えていて、だれにも言わなければ、なかったことになる」それにしても日本人て…、と自分を棚にあげて思ってしまいました…。2025/10/29

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