モーニングKC<br> カンツォニエーレ チェーザレ番外編

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モーニングKC
カンツォニエーレ チェーザレ番外編

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  • サイズ コミック判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065400425
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

ルネサンス史上最も美しい英雄といわれた、チェーザレ・ボルジア。1492年の教皇選挙が終了し、チェーザレの父、ロドリーゴ・ボルジアが教皇アレクサンデル六世となったころ、チェーザレはヴァレンシア大司教としてローマへ入城する前に、スポレートというローマ近郊の要塞都市に滞在していた。チェーザレとアンジェロが森の中で鹿狩りをしている時に、ある少女と出会う。翌年には枢機卿として本格的に聖職に就くことになるチェーザレが、スポレートで過ごした最後の青春ともいえる物語で、累計140万部突破の大ヒット歴史漫画の待望の続編である。



【目次】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

57
なんと番外編が出ていた。しかも最終巻の続きが読めたのが嬉しい。教皇選挙の後、スポレートに滞在するチェーザレ。ローマの剣呑さから解放されたからか彼の表情が良い。山賊っぽいと言われて口をへの字にしたり、斧を前にして呆然の顔とか、ぷぷぷ。里山で一人暮らしのビアンカの素直な表情に恋心を抱いた彼。彼女の姿に天真爛漫な妹を重ねる。あるいはその先に実母の姿もか。敬虔な彼の態度とペトラルカの禁断の恋の詩が交わる。一方のルクレツィアはかの母親の娘であり、ボルジアの娘でもあると改めて感じた。にしてもチェーザレはまだ17歳か。2025/08/23

neimu

33
少年は少女の魂の在りように惹かれる。読み、語り、自立した生活を送る知的で逞しくあたたかな少女に。(決して誤解や羨望、憐憫などではなく)宗教が権力と異端審問とに揺さぶられる中になって、純粋な信仰を求める素直さに。同じく、自分と同じボルジアの資質を持つ金髪の少女にも惹かれている。同じ血、負けず嫌いの、運命に抗うことを、人生の過酷さを受け入れることを幼くして知っている少女に。冷徹無比で野心家の横顔よりも、困惑や赤面を垣間見せるチェーザレが初々しい。本編、もっと連載してほしかったな、これからだったのに。2025/07/25

くたくた

32
「お前は修道院には行かない。いずれ自分に相応しい相手を見つけ 子供を儲け 穏やかで温かい家庭を築く———」穏やかな表情で仄かな好意を寄せあった少女に語るチェーザレ。ひょっとしたら、この言葉はルクレツィアに寄せる秘めた願いであるのかも、と思ってしまった。ボルジアに生まれた以上、女は政略の駒でしかあり得ないのだけど。チェーザレ最後の自由な青春の日の思い出。アブナイ禁書が出て来たけれど、そちらは深掘りはせず、二人の仄かな恋情とともに暖炉に焼べられた。チェーザレの末の弟のホフレがかわいい。2025/08/16

星落秋風五丈原

26
13巻の続きから始まる。教皇となった父は、チェーザレを枢機卿にし、将来は教皇にともくろむ。亡くなった長兄の代わりに、ガンディア公となった軽薄な弟(兄という説も)ホアンは、年の離れた弟ホフレを馬鹿にする。そのホフレの結婚相手となるのは、13巻で、自分の結婚相手がチェーザレになるかもと言っていた、フェルディナンド1世の孫娘ドーニャ・サンチャである。ジュリアはロドリーゴの娘を生むが、戸籍上は夫の娘として処理される。妹ルクレツィアはやっとチェーザレとの再会を果たし結婚が兄のためになるならいいと寂しげにほほ笑む。2025/07/24

ベル@bell-zou

25
番外編が読める幸せ。鹿狩りで川に落ちても初めての薪割りもとにかくいちいちチェーザレがカッコいい。何気に楽しみですらあるローヴェレの憎々しい爺っぷり。「心まで支配されるな」チェーザレとルクレツィアふたりの美しく怜悧な眼差しは微かな不穏さをも孕む。《カンツォニエーレ(抒情詩集)、作 ペトラルカ》2025/08/13

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