講談社文庫<br> 現代生活独習ノート

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講談社文庫
現代生活独習ノート

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065395523
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「リフレッシュ休暇をもらったが、もはや私にはリフレッシュする気力自体が残っていなかったのだった。」

入社希望の学生のSNSチェックに疲れ果てた会社員。代々続く母と娘の台所戦争。遅れても許せてしまうことが美点のロバによる配送サービス……。膨大な情報の摂取と判断に疲れてしまった現代人の生活に寄り添うやさしさと、明日を生きるための元気をくれるユーモア満載! 味気ない日々をゆるゆると肯定し、現代人の張りつめた心をゆるめる短編集。

「もう何もしたくないという切実な本音に寄り添ってくれる稀有な小説」――金原ひとみ

本屋大賞2位『水車小屋のネネ』、Xで何度もバズった芥川賞受賞作『ポトスライムの舟』など、
書店&SNSで話題を集める著者による、「脱力系」日常譚の真骨頂!

内容説明

入社希望の学生のSNSチェックに疲れ果てた会社員。代々続く母と娘の台所戦争。遅れても許せてしまうことが美点のロバによる配送サービス…。膨大な情報の摂取と判断に疲れてしまった現代人の生活に寄り添うやさしさと、明日を生きるための元気をくれるユーモア満載!張りつめた心をゆるめる短編集。

著者等紹介

津村記久子[ツムラキクコ]
1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。’08年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、’09年「ポトスライムの舟」で芥川賞、’11年『ワーカーズ・ダイジエスト』で織田作之助賞、’13年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、’16年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、’17年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、’23年『水車小屋のネネ』で谷崎潤一郎賞を受賞。同作は2024年本屋大賞2位に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

138
8話の短編集。力が入りすぎず、かと言ってフワフワ過ぎる訳でもない。そう、程よく落ち着いて楽しめた読書時間だった。ダントツで好きなのは『粗食インスタグラム』全て納得とは言わないが、うんうん、わかるよ~って感じ。一番理解できるのは課長になのだが(つまり私は食べ物の誘惑に負けるタイプ・・笑)『台所の停戦』や『イン・ザ・シティ』も印象に残った。ここにある「日常」そこから物語を膨らませる作家がいて、それを読んでひと時「現実からちょとだけ休む」私がいた。2025/08/07

Shun

33
疲れた現代人の為のちょっぴり癒される短編集。登場する人たちは日々のSNSチェックに嫌気がさした人だとか、コンプライアンス遵守だとかで気が張り詰めてしまい鬱に陥りかけの社会人ばかりというダウナー系お仕事小説とも読める。癒されるかどうかはさておき稀有な1冊と言えそうだ。まず一話目の一行目に当てはまった人は読む資格アリだろう。「リフレッシュ休暇をもらったが、もはや私にはリフレッシュする気力自体が残っていなかったのだ。」こうなってしまったらたっぷりと睡眠を取るかデジタルデトックスを、もしくは本書を読むでもいい。2025/06/29

niisun

27
津村記久子さんは、一つ前に読んだ『水車小屋のネネ』がとても良かったですが、こちらの方が津村さんらしさが出ている感じがしますね。表題作『現代生活手帖』を含む前半の3編では、なかなか乗り切れなかったのですが、4編目の『牢名主』あたりから面白くなってきて、どんどん読み進みました。特に、津村さんお得意の職場小説とも言える『粗食インスタグラム』と『メダカと猫と密室』は、さすがの面白さでした。やはり、太宰、芥川、川端、織田、谷崎などの文学賞を受賞してきた作家さんだけあって、文章や構成はお見事ですね。2025/08/23

あゆみらい

26
津村記久子さんの短編集。日常の小さな違和感やこだわり、妄想と人間関係を津村ワールドで。「牢名主」アドリアナスミス=A群振り回す方、とバーブラウィリアムズ=B群振り回されるほうの話が、架空だけれどもいかにもありそうで、おかしかった。ケスクさんは本当にB群なのか。小穴さんとケスクさんのA群は共通なのか。これ長編になっても永遠に読める。「現代生活手帖」の水道からみかんジュースの通販が気になります。独特な視点が癖になります。2025/08/12

seba

22
SNSやYouTubeのおすすめ欄のように、目の前を情報がとりあえず流れてくる環境にしばらくいると、自分で情報を選び取る行為自体が疲れてくるというのは私自身の実感としてある。目が滑ってしまう。日常生活もまた選択の連続であり、なるべくそこに時間を費やしたくない時もある。こうやって頭の中が滞ることに対し最近は危機感を覚えていたのだが、たまにであれば安きに流れるのも許容してよいと思えた。各編の登場人物も疲れてはいるが、何かの形でストレスを解消する自分なりの術を(無自覚かもしれないが)持っているようで健全だった。2025/06/28

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