出版社内容情報
「脳の機能低下」はなぜ起こり、それがどう病気につながるのか?
「患者数を半減させる方法」とは?
経験豊富な認知症サポート医が最新情報を詳しく解説。
「本書の読者となるであろう患者家族の方々、認知症を心配されている方々、あるいは認知症の診療や介護に携わる医療関係者にとっては、一般に知られている認知症の解説書と比べ、その内容の鮮度やポジティブなメッセージが込められている点において、本書は別格の存在である」──北海道大学総長・寶金清博
〈家族の発病を疑ったら? 自分に不安を感じたら?〉
記憶力が衰え、自分が誰かがわからなくなる「アルツハイマー型」。
人柄が変わり、身勝手なふるまいが増える「前頭側頭型」。
存在しない人や動物が、ありありと見える「レビー小体型」。
40代、50代でも発症する「若年性」。
歩行障害や言語障害が突然生じる「血管性」や、「記憶障害が目立たない」認知症も存在する。
徘徊や暴言はなぜ起こる? 話題の新薬の効果は?
遺伝はするのか、しないのか。
認知症を予防する食べものとは?
認知症特有のトラブルを引き起こす要因は?
多様で複雑な病状を正確に理解するために必読の一冊。
〈もくじ〉
序章 「認知症の人が減る社会」を目指して
第1章 認知症を知ろう
第2章 認知症とはどういう病気か?
第3章 アルツハイマー型認知症の新薬「レカネマブ」と「ドナネマブ」──その効果と副作用、費用……
第4章 記憶や言語はどう蝕まれるのか──認知症の中核症状(1)
第5章 人の気持ちを理解する、自分を知る──認知症の中核症状(2)
第6章 認知症はなぜ嫌われるのか?──暴言や徘徊を生み出す「行動・心理症状」を理解する
第7章 「納得のいく診療」を受けるために
第8章 認知症を予防するには?──すべきこと、してはいけないこと
第9章 認知症の人に優しい社会へ