- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 青年(一般)
- > 講談社 アフタヌーンKC
出版社内容情報
ヴァイキング達が跋扈する11世紀北欧を舞台にトルフィンが本当の戦士を問う物語。父親の仇を討つために過ごした幼少期、奴隷として農場で過ごした青年期を経てトルフィンは約束の地・ヴィンランドにて平和の国の建国を目指す。小麦畑を作り順調にヴィンランド開拓を進めるトルフィン達一行。先住民族のウーヌゥ人との友好的な関係を築きつつある中、ヴィンランドに疫病が蔓延。ノルド人とウーヌゥ人との間に疑心と憎悪の感情が芽生え、互いに自分たち平和を守るため、戦争を計画する事態に発展する。ヴィンランドが「仕方ない」の魔力に飲み込まれていく中、トルフィンはウーヌゥ人の族長へヴィンランドからの撤退を宣言し、戦争回避の策を提示する。族長はこれを受け入れ、争いは一時収束するかに見えた。だが未曾有の事態を機に戦争強硬派が動き出し、交渉は決裂。ついに戦争が始まり、アルネイズ村に戦争の炎が降りかかる。ココジャナイドコカ、約束の地へ。トルフィンの夢の行方はーーー。本当の戦士を問う北欧叙事、ついに完結!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
47
終わっちゃった。千年航路。そういう意味だったのか。先住民と戦争して多くの犠牲を出して、島から撤退。開拓が失敗し、その失敗を間近で見ていたカルリがビックになってトルフィンの跡を継ぐような事言って、、色々な別れがあって。トルフィンの1人の戦士の物語が終わっちゃった。面白かったです。考えさせられました。ありがとうございます。HPにて加筆。https://www.kashiwa1969.online/comic-vinland-saga-29-review/2025/09/23
1959のコールマン
44
☆評価不能。まずは著者の幸村誠氏に「お疲れ様でした」と「ありがとうございました」とお伝えしたい。内容は最後まできつかった。テーマを「それ」に選んだ時点でこうなることは当然だろう。終わり方としては、今の世界情勢ではああいった形にしか出来ない。爽快感は皆無。せめてここで語られた「コトバ」をしっかりと受け止めたい。だが、ここで安易に引用するのは避けよう。長い物語のその文脈の中で理解しないと薄っぺらい解釈になりかねないからだ。語られる「コトバ」は平易なものばかり。だが、重い。2025/09/28
くたくた
39
よもや29巻で最終刊になるとは思っていなくて、驚いて慌てて購読。千年の航路。その末に私たちが居るのか。「仕掛けてきたのは向こう」「家族や村(国、町)を守るため」「愛する者を守るため」仕方ない、という言葉でどれだけ思考停止に陥るのか。あまりにも現実的な問題を突きつけられた気がする。考えるのを止めてはいけない。2025/09/25
魚京童!
34
わかってた気がした。成すことができずに途中で斃れる。そんな人生だ。魔の山も登ることはできないのだ。降りるしかない。降りたのだろうか。逃げたのだろうか。戦ったのだろうか。そこに意味はあったのだろうか。斃れたら死んだも同じなのだろうか。そこに意味があるのだろうか。 サア 始マリノ接吻ヲシテ 初メテノ接吻ヲ モウ 此処迄来タラ 躊躇ウ方ガ 阿呆 踊る阿呆に見る阿呆 同じあほなら踊るがとくじゃ2025/10/07
ままかり
33
副題の「千年航路」。トルフィンたちが目指した道は千年はかかるということなんだろう。トルフィンたちはまずはその一歩目を目指したと。それはいいのだが、ならもう少し読者が未来に目を向けられる終わり方にならなかったのだろうか。トルフィンたちだけを見ると「それ無理だよね」という感想しか抱けない。そしてそのまま終わってしまった。今は無理でもいつかは理想が現実になるといいねという希望すら持てないことで暴力が蔓延る辛い現実しか見れなかった。2025/09/29




