出版社内容情報
「あなたがムーミントロール? まさか。あの子は小さくてかわいい耳をしているけど、あなたのはなべつかみそっくり!」
長い冬眠からさめたムーミントロールは、黒いぼうしを発見します。
それは、ものの形を変えてしまう、飛行おにの魔法のぼうしでした!
姿が変わったムーミントロールを、スニフも、スノークのおじょうさんも、スナフキンも、ヘムレンさんもわかってくれません。
ムーミンやしきがジャングルになってしまったり、ふしぎな旅行かばんをもったトフスランとビフスランを追って、きらわれもののモランがやってきたり、ちょっぴりこわくて、でも、わくわくする事件がつぎつぎに起こります。
ムーミン谷がわすれられなくなる、最高にたのしいムーミンたちの物語です。
ムーミンの物語は全部で9冊あります。この『たのしいムーミン一家(原題 TROLLKARLENS HATT 魔法使いの帽子)』は1948年に発表されるとまもなく英訳され、大人気に。世界中にヤンソン、そして、ムーミントロールの名をひろめました。
ながく愛読されてきた児童向けのハードカバー版「ムーミン童話集」(1990年初版 全9巻)の改訂版「ムーミン全集[新版]」が2019年に刊行されました。「きもの」を「服」、「きいちごのジュース」を「こけもものジュース」にするなど、いまの言葉にあわせた、より読みやすいムーミンの物語になりました。
講談社文庫では、1978年からムーミンの物語をご紹介してきました。2025年、小説ムーミン誕生80周年記念として、講談社文庫版も[新版]になりました。トーベの手になる40点もの挿絵とともに、ムーミンの物語をお楽しみください。
《収録》
解説……山室 静
ムーミン谷の魅力 2『たのしいム-ミン一家』くるり、びっくり、もとどおり……冨原 眞弓
*この本は『ムーミン全集[新版]2 たのしいムーミン一家』(2019年講談社刊)の文字づかい等をあらためたものです。
*中学生以上漢字にふりがな
内容説明
ある春の日、ムーミントロールとスナフキン、スニフは、山のてっぺんで黒いシルクハットをひろいます。ぼうしに投げ入れたたまごのからは、小さな雲になるし、ぼうしにかくれたムーミントロールは、おかしな姿に!それは、飛行おにの魔法のぼうしだったのです。ムーミン谷がわすれられなくなる、最高にたのしい物語。
著者等紹介
ヤンソン,トーベ[ヤンソン,トーベ] [Jansson,Tove]
1914年8月9日‐2001年6月27日。画家・作家。彫刻家の父、挿絵画家の母のもとにヘルシンキで生まれ、幼い頃から画家を目指す。ストックホルムとパリで絵を学び、政治風刺雑誌『ガルム』や児童書、新聞の挿絵等を精力的にこなした。ムーミン小説9作品は、戦争中、自分自身の安らぎのために執筆した『小さなトロールと大きな洪水』(1945)から始まった。1966年国際アンデルセン賞受賞、1976年プロ・フィンランディア勲章受章
山室静[ヤマムロシズカ]
1906年‐2000年。文芸評論家・翻訳家。鳥取県生まれ。岩波書店退社後、東北大学美学科で学ぶ。1964年『ムーミン谷の冬』を翻訳し、日本に初めてムーミンの物語を紹介した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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