出版社内容情報
『アイとユー』はナゾの中学生アイが夕方6時15分に配信しているポッドキャスト。
リスナーから寄せられた悩みごとへのアイのコメントや、最後にアイが詠む短歌が
中学生に大人気!
中2の月穂は、『アイとユー』の熱心なリスナー。
両親の期待を裏切りたくなくて陸上部をやめられず、かといってほかにやりたいこともなく
毎日モヤモヤした気持ちで過ごしていたけれど、
『アイとユー』を聴くなかで、短歌に興味をもつ。
そんなとき、偶然、アイの秘密を知った月穂は……。
出会いをきっかけに、月穂とアイは、それぞれが抱える問題に正面から向き合うことに――。
内容説明
わたしの毎日の楽しみは、夕方六時十五分から配信されるポッドキャスト番組『アイとユー』。今日のトークテーマは『きらいなもの』。わたしのきらいなもの。…それは、陸上だ。
著者等紹介
宮下恵茉[ミヤシタエマ]
大阪府出身。『ジジ きみと歩いた』(Gakken)で、小川未明文学賞大賞、児童文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ひろひろし
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下巻は物語が進展して上巻にはない面白さが会った。あくまで個人的だが、ポッドキャストが「居場所」というか一種の「逃げ場」みたいな印象を受けたので少し悲しかった。でも下巻ではポッドキャストよりも短歌の話が多く、「これから短歌をはじめよう」「色々短歌やってみたけどよくわからなくなった」という方が読むとヒントを得られる気がするので、オススメ。上巻に続き、基本的には中学生向けに書かれているので非常に読みやすい。また物語の急展開もおもしろいので読み応えもあった。こういった作品がもっと増えてくれると嬉しい。2025/06/12