出版社内容情報
第15回チャンビ青少年文学賞受賞作
貧しい中学生の男の子ジョンインが、黒猫に扮した悪魔「ヘレル」と過ごす不思議な一週間の物語。
ジョンインは両親のいない中学3年生。おばあちゃんと暮らしている。修学旅行費の家庭通知を受け取り“行けない”修学旅行に“行かない”選択をするジョンインを、クラスメイトのテジュたちが貧乏人だとからかう。
そんな彼らを避けて学校裏庭にあるゴミ捨て場でしゃがみ込んでいたジョンインは、不思議な黒猫に出会う。家までついてきたその黒猫は、休暇中に地獄から韓国に来ていた悪魔のヘレルだった。ジョンインの魂が食べたくてあの手この手で「欲」に気づかせようとする悪魔ヘレルは、「もしも」と願えば何でも叶えてあげると言い寄ってくる。
【目次】
内容説明
35万4260ウォン。それが、済州島への修学旅行に必要なお金。リヤカーを引っ張って古紙を集める祖母とふたりで暮らす中学生のジョンインには、その修学旅行に「行く」という選択肢がない。そんなジョンインの前に、黒猫の姿をした悪魔・ヘレルが現れる。ヘレルはジョンインに魅力的な「もしも」をさまざま提示し、ジョンインに「選択」を迫るが―。格差社会の日陰にある痛みと尊厳をユーモアで照らした、少年と悪魔の1週間の物語。第15回チャンビ青少年文学賞受賞作。
著者等紹介
ナヘリム[ナヘリム]
1987年生まれ。短編小説「月の裏側で」が第7回ハン・ナグォン科学小説賞優秀応募作に選ばれ、小説集『抗体のジレンマ』に収録。長編小説『クローバー』で第15回チャンビ青少年文学賞を受賞
キムキョンスク[キムキョンスク]
翻訳者・韓国語講師。1972年生まれ。在日コリアン3世。2020年韓国文学翻訳賞翻訳新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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