クローバー

個数:
電子版価格
¥1,815
  • 電子版あり

クローバー

  • ウェブストアに26冊在庫がございます。(2025年11月18日 15時25分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065392553
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

出版社内容情報

第15回チャンビ青少年文学賞受賞作

貧しい中学生の男の子ジョンインが、黒猫に扮した悪魔「ヘレル」と過ごす不思議な一週間の物語。

ジョンインは両親のいない中学3年生。おばあちゃんと暮らしている。修学旅行費の家庭通知を受け取り“行けない”修学旅行に“行かない”選択をするジョンインを、クラスメイトのテジュたちが貧乏人だとからかう。

そんな彼らを避けて学校裏庭にあるゴミ捨て場でしゃがみ込んでいたジョンインは、不思議な黒猫に出会う。家までついてきたその黒猫は、休暇中に地獄から韓国に来ていた悪魔のヘレルだった。ジョンインの魂が食べたくてあの手この手で「欲」に気づかせようとする悪魔ヘレルは、「もしも」と願えば何でも叶えてあげると言い寄ってくる。



【目次】

内容説明

35万4260ウォン。それが、済州島への修学旅行に必要なお金。リヤカーを引っ張って古紙を集める祖母とふたりで暮らす中学生のジョンインには、その修学旅行に「行く」という選択肢がない。そんなジョンインの前に、黒猫の姿をした悪魔・ヘレルが現れる。ヘレルはジョンインに魅力的な「もしも」をさまざま提示し、ジョンインに「選択」を迫るが―。格差社会の日陰にある痛みと尊厳をユーモアで照らした、少年と悪魔の1週間の物語。第15回チャンビ青少年文学賞受賞作。

著者等紹介

ナヘリム[ナヘリム]
1987年生まれ。短編小説「月の裏側で」が第7回ハン・ナグォン科学小説賞優秀応募作に選ばれ、小説集『抗体のジレンマ』に収録。長編小説『クローバー』で第15回チャンビ青少年文学賞を受賞

キムキョンスク[キムキョンスク]
翻訳者・韓国語講師。1972年生まれ。在日コリアン3世。2020年韓国文学翻訳賞翻訳新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

152
人間は想像できる生き物だが、想像しすぎては道が屈折してしまう。食べることが先で道徳はその次だ。その現実を受け入れたジョンインが、限られた選択肢の中で祖母と必死に生きている。周囲から受ける屈辱、近づいてくる黒猫が物語の主題となる。不運は目を閉じても消えないが、幸運は消えてしまう。人間の意識とはそんなもの。欲望に溺れた者は数多の扉を開けても欲望しか見つからないが、傷つけられた者は夜も闇も眩しく感じる。辛いときに辛いと声に出せれば、苦悩した先に強さがあること、今日が明日へ明日が未来へとつながっていることを知る。2025/09/13

ゆのん

43
主人公は祖母と2人で貧しい暮らしをしている中学生の少年。週に3日バイトをし、古紙を拾っては売りに行く生活。そんな主人公が出会った一匹の黒猫。この黒猫の正体は休暇中の悪魔。主人公の願いを叶えると様々な誘惑をするのだが…。中学生なんてまだまだ子供なのに、可哀想になる位現実的で、夢どころか希望も持たない。『辛い』と言葉に出す事もなく食べて生きていく事だけを考えている。頭が良くて、道徳心も高い少年の心情がとても無理しているように感じて手を差し伸べたくなる。主人公の心や思いの変化がリアルに描かれている。2025/04/22

Roko

29
ジョンインはおばあちゃんと暮らしている。ハッキリ言って貧乏だ。おばあちゃんは古紙回収を一生懸命にやってるけど、大したお金にはならない。ジョンインは中学生だから本当はバイトしちゃいけないんだけど、ハンバーガー店で週3日バイトをしていて、時々、廃棄処分になったハンバーガーを内緒で持って帰って食べている。道を歩いていて段ボールや古紙を見つけると思わず拾っちゃう。 修学旅行がもうすぐあるんだけど、クラスの中で行けないのは自分だけだと思う。#クローバー #NetGalleyJP2025/11/10

りらこ

26
ジョンインは、極貧。運動靴は底と上の部分が外れ、修学旅行には「行ける選択はない」。 祖母が古紙回収、ジョンインは中学2年生ながらアルバイトをし「食べるだけ」をなんとかすべくもがいている。 クラスメートのいじめ、からかい。心を寄せてくれる友人ができそう、そんな時出会った黒猫は…。 救いの手というのは、上から差しのべるものではなく、共に同じ方向を見ることなのかもしれない。 「貧しいから救済」「もしも・・・」 を押しつけても、それは一時の目そらしでしかない。病院で海苔巻きを断ってしまうシーンには胸がつぶれた。2025/11/04

まる子

23
チャンビ青少年文学賞2022年第15回受賞作。祖母と2人暮らしで貧乏な中にありアルバイトをしている中2のジョイン。黒猫に扮した悪魔のヘレルに出会った。貧しくて修学旅行にも行けないジョインは悪魔の囁きにどうこたえるのかー。人の中には「欲」がつきもの。読者の自分だって自分にとってプラスになる事ならその囁きについ…ということもあるだろう。時にその「欲」につられそうになるのも人間。様々な自分にとってのプラスに対してジョインはどうするのだろう。最後に出した選択は悪魔に心を売るのか?…読んでのお楽しみ!現実を見よ。2025/10/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22864119
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品