出版社内容情報
【なぜ起こる? 原因は? 薬は効く?】
日本では20歳以上の約1300万人が過活動膀胱に悩んでおり、若者から高齢者まで幅広く起こります。突然現れるがまんできないほど強い尿意に頻尿を伴うほか、切迫性尿失禁をあわせもつことで、外出できなくなるケースもあります。命にかかわる病気ではないものの、QOL(生活の質)を大きく下げるのです。
人には相談しにくい症状であることから受診のハードルも高く、「周りに気づかれずに解決したい」と考える人が多くいます。一方、運動と生活の見直しなどで大半が改善することは意外に知られていません。高い効果を発揮する薬や原因別の治療を行えば、症状はさらによくなります。
本書は、過活動膀胱の原因から、受診時の検査、自分でおこなう行動療法、薬物療法や手術、さらには「難治性」の場合の治療法までをくわしく解説。受診する勇気はないけれど、少しでも有益な情報を得たい、と思っている人に役立つ一冊です。
【主なポイント】
●過活動膀胱はがまんできない強い尿意があり、頻尿を伴う状態
●放っておくと膀胱の筋肉が衰えて「低活動膀胱」に
●前立腺肥大症、腹圧性尿失禁がある場合はその治療を優先
●間質性膀胱炎、がん、結石、感染症が起こっていることも
●気になる症状があれば、ためらわずに受診する
●受診を迷ったときの自分でできる重症度チェック
●過活動膀胱の治療には排尿日誌が役立つ
●膀胱訓練といっしょに毎日取り組む骨盤底筋訓練
【本書の内容構成】
第1章 どうして起こる? 原因は何?
第2章 受診によって治療の第一歩を踏み出す
第3章 治療は頻尿・尿もれを止める行動療法から
第4章 薬物療法や手術で確実に治す
第5章 よくならない、続けられないときは
内容説明
なぜ起こる?原因は?薬は効く?行動療法だけで7割の人の症状が改善。受診の目安から最新治療法まで徹底解説!
目次
1 どうして起こる?原因は何?(過活動膀胱とは 尿がたまっていないのに膀胱が収縮する;症状1 突然の強い尿意と頻尿が起こる ほか)
2 受診によって治療の第一歩を踏み出す(受診の目安 「ちょっと気になる」くらいでも受診する;迷うなら 一度、自分で重症度をチェックしてみる ほか)
3 治療は頻尿・尿もれを止める行動療法から(治療の流れ 行動療法から始めて、薬・手術を考える;膀胱訓練 尿意を感じたらそのまま3分がまんする ほか)
4 薬物療法や手術で確実に治す(過活動膀胱の薬1 β3作動薬は膀胱をゆるめて容量を増やす;過活動膀胱の薬2 抗コリン薬は膀胱の過剰な収縮を抑える ほか)
5 よくならない、続けられないときは(難治性過活動膀胱とは 3ヵ月の薬物療法が目安のひとつに;難治性の検査 ボツリヌス治療ができるかどうかを調べる ほか)
著者等紹介
〓橋悟[タカハシサトル]
日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野主任教授。1985年、群馬大学医学部卒業。米国メイヨークリニック・フェロー、東京大学医学部泌尿器科助教授、日本大学医学部附属板橋病院病院長などを経て現職。日本老年泌尿器科学会理事長。日本排尿機能学会前理事長。『女性下部尿路症状診療ガイドライン[第2版]』作成委員長。専門は泌尿器全般、前立腺癌、下部尿路機能障害(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あさみ
Yuki Sato