講談社文庫 時代小説文庫<br> 夢の痕―古道具屋皆塵堂

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講談社文庫 時代小説文庫
夢の痕―古道具屋皆塵堂

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065391624
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

古道具屋皆塵堂は、小僧の峰吉で回っている。自在な客あしらい、目利きの確かさ、道具の修繕は職人並みの腕前、と釣り好きで店になかなかいない店主の伊平次に代わって、皆塵堂を切り回している。曰くつきの古道具を手に入れても、峰吉は幽霊を見ないから平気だ。向かいの油屋の小僧参太は、峰吉と違い、幽霊が見える。よその店の古道具の憑きものを見ては、いつも震えさせられている。
それが悔しくてたまらない参太は、一度くらい峰吉に幽霊を見せて、震え上がる姿を見てみたいと思う。幽霊話を仕入れては、峰吉に幽霊を見せようとするが、実際に見て怖い思いをするのはいつも参太ばかり。
そんな参太をご隠居の清左衛門たちも応援にまわる。大人の巳之助、茂蔵、円九郎がとっておきの幽霊話を引っさげ、峰吉に怖い思いをさせる刺客としてやってくるのだが……。

参太のまわりに集まってくるのは、夢がらみの幽霊譚。
夢はお告げか、誰かが救いを求める声か?
職人のじいさんが隠した櫛が気になって成仏できないばあさん。隠し先を峰吉は見破ろうとするが?
二階からあるいは草むらから自分の姿も見える夢を見る菊次郎、誰が夢を見せようとしているのか? 
幸ちゃんとしか覚えていない幼なじみの夢を見る円九郎。やっと町名を思いだした円九郎は、峰吉と向かうが、蕎麦打ちに行き詰まり、首を吊ろうとしていた男と出くわした。
……などなど。他人の夢の話はつまらない、とうそぶきながらも、峰吉は、夢の謎を解く鍵を見つけていく。
皆が期待する峰吉が震え上がる日は来るのか?

内容説明

向かいの油屋の小僧参太は、年近い峰吉の仕事ぶりを複雑そうに見ている。参太が皆塵堂にいる幽霊にびくついても、峰吉は怖がりもしない。震え上がる情けない峰吉の姿を見たいのに。賛同したのは長老のご隠居清左衛門。三つの幽霊譚を用意した参太に続けと、巳之助や茂蔵たちをけしかけるが!?〈文庫オリジナル〉

著者等紹介

輪渡颯介[ワタリソウスケ]
1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。2008年に『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、デビュー。怪談と絡めた時代ミステリーを独特のユーモアを交えて描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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はにこ

70
今回は、予告通りの峰吉回。峰吉、思っていたほど正確悪くなかったなw油屋の参太くんが峰吉を怖がらせようと奔走するけど・・・。というお話。夢がテーマになっていた。参太は清左衛門はじめ、皆塵屋に関わる大人たちを総動員したね。久々な人も登場して楽しかった。色んな大人がいるからね。自分らしくと教えてくれた清左衛門さんはやはり立派な大人だね。2025/06/03

sin

62
落語の『饅頭怖い』の主人公と違って、商売ものの古道具を手に入れる機会が増えるからと「幽霊コワイ」とひょうげて見せることのない峰吉が今回の主人公かと想いきや、作者も認めるキャラ的に怖さが馴染まない峰吉なので、彼を話の中心に据えて周りに怖い思いを体験させた様だ⋯古道具屋の向かいにある油屋の小僧は皆塵堂にある曰く付きの代物に憑いた霊が見えてしまい、それが元で峰吉にも怖い思いをさせてみたいと怖い出来事を探し求めるのだが、果たして幽霊や何やらに頓着しない峰吉にどんな体験が効くのやら、夢に纏わる怪談話の連作である。2025/04/22

ぽろん

34
今回は、峰吉に幽霊を見させるべく奮闘する参太達のお話でした。言わずもがな、峰吉に幽霊を見させられる訳などなくて、夢繋がりで自分達が怖い目にあったりと、今回も色々と愉しく読了。次回は、憧れの鮪助回になるかもしれないということで今から楽しみです!2025/05/09

ネムコ

25
皆塵堂の実務を取り仕切っている峰吉。買い取ったものの修理もすれば店番もし、挙句に見様見真似で新しいものまで制作してしまう。そんな出来た峰吉だが、幽霊は見たことがない。塵皆堂の前の店で奉公しているために度々人外の存在を見ては肝を冷やしている参太は何とか峰吉を怖がらせたい!と幽霊の出るという場所に峰吉を誘いまくるが…。峰吉が同年代の友人と普通に付き合っているのが物珍しかった。そして冷静な観察眼と推理に改めて感心した。探偵になれるじゃん(笑)2025/08/11

onasu

15
次巻は峰吉回、てな予告があったけなの通算14巻目。随分目先を変えてきたと思ったら、週一で新聞に連載されていたとは、静岡新聞さん他でも目先を変えたかったのかな。  それはそうと、峰吉回としつつも主な語り手は向かいの油屋の小僧・参太。こっちは何度も幽霊を見せられているのだから、峰吉にも!、て企みは頷けるし、峰吉の子供同士なら気安い感じが出ていたのも好印象。  また、紙問屋のダメ息子・円九郎の話しっぷりがまともだったのが意外で、新たなところで清左衛門の許しを得られるか。あと、峰吉回なら、妹の登場も欲しかったな。2025/09/02

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