神都の証人

個数:
電子版価格
¥2,453
  • 電子版あり

神都の証人

  • ウェブストアに14冊在庫がございます。(2025年11月20日 13時36分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 512p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065391594
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ここにもある袴田事件、免田事件、財田川事件、足利事件の理不尽。

生きるということは、かくも哀しく美しいものか。照らし出される司法の闇、冤罪の虚構、人間の絆。作家の才能に嫉妬する。―堀川惠子(ノンフィクション作家・代表作『教誨師』)

突然、父親を奪われた少女に救いは訪れるのか? 事件の謎は戦前から令和まで引き継がれ、慟哭の結末は我々に生きる意味さえ問いかける、前代未聞かつ究極の「冤罪」ミステリー。世代を超えて社会の歪みと戦い続ける者たちの行き着く先とはいったい何なのか。

時代を超えて受け継がれる法律家の矜持に心が震えた。―五十嵐律人(作家・代表作『法廷遊戯』)
わたしはこれ以上のリーガルミステリを知らない。―染井為人(作家/代表作『正体』)





冤罪と冤罪で翻弄されたものたちが辿る刮目のドラマ。戦中、時局に媚びる社会情勢の中で苦悩する弁護士のギリギリの戦いは、本人が戦場に送られて戦争が終わってからも、正義を信じる弁護士や検事により引き継がれる。彼らが報われる日は来るのか? 社会のひずみを壮大なスケールで活写したリーガル・ミステリーの雄の渾身作。


【目次】

内容説明

死刑囚の父×一人残された娘。戦前から令和まで続く謎。慟哭の「冤罪」大河ミステリー。

著者等紹介

大門剛明[ダイモンタケアキ]
1974年三重県生まれ。龍谷大学文学部卒。2009年『ディオニス死すべし』(刊行時『雪冤』に改題)で第29回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

イアン

157
★★★★★★★★★☆山田風太郎賞を受賞した大門剛明の長編。昭和18年に伊勢市内で一家3人が惨殺され、一人の男が逮捕される。偶然保護した女児が死刑囚の娘だと知った弁護士の吾妻は、男の冤罪を確信し再審請求を決意するが――。デビュー以来、冤罪を描き続けてきた著者の集大成ともいえる本作。戦中から令和へ、実に3世代に及ぶ「日本の司法制度」との闘いは、期待と失望の繰り返しでもあった。「法的安定性」を盾に、一人の無辜を「人柱」とすることは許されるのか。語りかけるような三重弁がより一層その理不尽さを読者に突き付けている。2025/10/25

いつでも母さん

141
慟哭の「冤罪」大河ミステリーとある。いやはや大門さんに拍手の読書だった。戦前から令和、伊勢山田で起きた殺人事件の犯人として逮捕された一人の死刑囚・谷口喜介と残された娘・波子の人生に関わる弁護士家族や検事たち。冤罪事件を巡り奔走する歳月、突然の死刑執行の驚愕、時代背景や地域社会が絡み再審請求の難しさを感じた。重たい思考を引きずりつつラストの真相には言葉もない。「何故だ!」早くに明らかにされていればと悔しく、あの彼もまた人の子かと憤りと遣る瀬無さが天秤に。今更ながら波子の90年を超える人生に思いを馳せたい。2025/07/26

ちょろこ

137
冤罪ミステリの一冊。お父ちゃんを助けて…幼い少女の声を掬い無実の命を救うために、昭和18年に起きた一家三人殺害事件の冤罪をはらすミステリは心打たれる良作。戦中から令和まで壮大な時を経て冤罪との闘いが引き継がれていく様はまさに無念の襷リレー。阻む壁、届かない声、なぜこんな目にの連続に何度も悔しさを噛み締める傍ら、第二部といい人が人の心を動かす姿に涙が滲む。力なきものを支配する社会、他人事ではなく考えて欲しい思いも強く心揺さぶり続ける。正義を求めて渡されゆく想い。その行く末に最後まで目が離せない描き方も秀逸。2025/08/28

しんたろー

130
戦時中に起きた一家三人殺人事件で、死刑判決を受けた男は無罪だったのか?…男の娘を中心に、冤罪を晴らそうとする人の姿を何代にも渡って描いた社会派大河小説。時代の移り変わりに、昭和オジサンとしては感慨深いものがあり、その時々の風潮風俗が目に浮かんだ。警察&検察の理屈は理解できても、感情としては納得できないし、人権の大切さを様々な形で考える機会になった。何度もある引っ繰り返しがミステリとして効果的で、500ページ近いのに全く飽きること無く楽しめた。大門さんは久しぶりだったが、筆力の高さを改めて知らされた力作👍2025/08/24

タイ子

94
ただ圧巻、感動、そして考えさせられる物語。冤罪事件、その誰もが無実を叫びながら牢獄で果てしない時を生きる。この作品は昭和18年に起こったある村での一家3人殺人事件。読者は知っている、決してその男は犯人ではないと。冤罪を晴らすため立ち上がる弁護士たち。果てない時間と労力を使っても国は動かない。それでも諦めない者たち。代は代わっても継がれる想い、昭和から令和に。章ごとに主たる人物の焦点が変わるので飽きないのがいい。長い年月の果て辿り着いた真相に驚愕。冤罪なら真犯人は誰?!辿ってきた長い道程が歪んで見えた。2025/09/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22701186
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。