講談社文芸文庫<br> 簡単な生活者の意見

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講談社文芸文庫
簡単な生活者の意見

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784065391372
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

1959(昭和34)年より、東京西郊の団地にある賃貸の2DKに住まう文芸評論家は子ももうけることも家を所有することも欲することなく、親族との関係も絶ち、石塊の声に耳を傾けながらひたすら人間の生の根柢を見つめつづけてきた。
声高に語られる正義の言葉に疑問を呈し、その虚偽を拒む思考とはどのようなものか?
1974(昭和49)年から1987(昭和62)年という、オイルショック直後からバブル景気の時期に時代と社会の定点観測のように文芸雑誌や書評紙に書かれた文章を読む者は、その言葉が呟きのようでありながら独自性と粘りに満ちていることに気付かされる。
その深くえぐるような強度は、21世紀の現代においてむしろ重要性が増しているように感じられるものなのである。
混迷する世界にかろうじて生きる我々にこそ響くエッセイ集、初の文庫化。

内容説明

一九四五年―敗戦の夏以降ひたすら街を歩き回り過ごす少年、数年後に道端で石ころを拾いその声を待ちつづける青年、石ころのように偶然・無名・任意の存在たらんとした男はやがて妻と二人で団地に住まい激変した社会や家族の姿を見つめ静かに問う。高度経済成長の終焉からバブル期まで定点観測的に年一回書評紙に寄せた随想を軸に、虚偽と欺瞞に満ちた時代に抗し、「生」の原点に迫る思索的散文集。

目次

団地という町
1(簡単な生活者の意見;中途半端な時間の中で;故郷に帰りゆくこころ;生真面目な喜劇の時代―団地通信1;怪し気な生活の謳歌―団地通信2;巨大な「リンチ場面」の演出―団地通信3;「惨めな生の意識」の確立―団地通信4 ほか)
2(兄の死;夫婦と私;家と女たち)

著者等紹介

秋山駿[アキヤマシュン]
1930・4・23~2013・10・2。文芸評論家。東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。1956年から報知新聞社文化部のち整理部に勤務。60年、「小林秀雄」で群像新人文学賞評論部門当選。67年、中原中也や小松川女高生殺し事件を論じた第一評論集『内部の人間』を刊行。70年、報知新聞社退社。70年代より東京農工大学他の大学で文学を講じながら現代人の孤独な生の営為を特異な視点から追究する批評活動を展開。90年、『人生の検証』で伊藤整文学賞を受賞。96年、『信長』で野間文芸賞と毎日出版文化賞を受賞。97年、日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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