荷風たちの東京大空襲―作家が目撃した昭和二十年三月十日

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荷風たちの東京大空襲―作家が目撃した昭和二十年三月十日

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065391044
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0095

出版社内容情報

■八十年前のあの夜、東京で何が起こっていたのか? 圧巻のドキュメント
保阪正康氏推薦!
「戦争を体験し、思索し、表現する文士たちの言葉は第一級の証言である」

■荷風が、谷崎が、向田邦子が目撃した
「戦争」の姿が生々しく蘇る

■一夜にして十万五四〇〇人が失われた惨劇!

僕は巨大なB29が目を圧して迫まってくるのを見た。銀色の機体は、地上の火焔を受けて、酔っぱらいの巨人の顔のように、まっ赤に染まっていた。
──江戸川乱歩

■彼らの著述によって東京大空襲の惨劇を再構成するこの労作から、
私たちは戦争の非人間性を改めて知らされることになる──保阪正康(歴史家)

内容説明

一夜にして十万五千四百人が失われた惨劇!僕は巨大なB29が目を圧して迫まってくるのを見た。銀色の機体は、地上の火焔を受けて、酔っぱらいの巨人の顔のように、まっ赤に染まっていた。

目次

昭和20年、東京に住んでいた作家たち
1 焼尽
2 劫火
3 空爆
4 地獄
5 日記
6 鏖殺
7 戦慄
8 終結

著者等紹介

西川清史[ニシカワキヨシ]
1952年、和歌山県出身。上智大学外国語学部フランス語学科卒業後、1977年に文藝春秋に入社。「週刊文春」「Number」編集部を経て「CREA」「TITLe」編集長、副社長を歴任。2018年に退職後、瘋癲老人生活を満喫中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

77
昭和20年の東京大空襲。作家や評論家他が体験したその様子が書かれた本の中から抜粋したもの。半藤一利さんの体験談は以前読んでいたが、相当ひどかったことがよくわかる。死者数で比較するのは失礼だが2011年の東北の地震の時は死者2万人、この空襲では10万人。落とされた爆弾も焼夷弾がほとんどと言われていたが普通の爆弾も多かったこと、熱というのはある温度になると白熱と言って自然発火すること。文人たちの多くの書物や資料も焼けてしまったという。実際にB29の残骸を見た人は、これでは負けると確信したという。図書館本2025/05/17

hitotak

9
作家、評論家、役者たちが、東京大空襲について回顧した文章や当時の日記等をまとめた一冊。炎と煙の中で逃げ惑い、沢山の死体を目撃し、家を焼かれ、身内を亡くすという痛切な記録である。構成した筆者は、かつて多くの人が亡くなった橋や寺、ある詩人が母親を見捨てて逃げ、次の日死体を見つけた路地を訪れて空襲の痕跡を探しているが、今はただ穏やかな風景である。空襲で自宅が全焼して疎開するが、行く先々で何度も空襲に遭遇する永井荷風、敵の本土上陸前に我が子を殺す決意をしたためた海野十三の日記などは特に当時の異常な状況が伝わった。2025/05/14

ビーグル犬大吉

5
東京大空襲前後の出来事を作家の視点で描いているのが斬新で貴重に感じた。特に印象に残ったのが堀田善衛の天皇の被災地巡幸だった。生き残った罹災者たちは己の不幸を差し置いてまで健気に、天皇に忠誠を誓おうとしていた。本来責任を取るべき側が取らず、戦争に負けたことさえも国民の努力不足に転嫁してしまう圧力が理解しがたかった。ただ、弱者や末端の者が責任を取らされる構図は現代社会にも通じる。戦争終結が「聖断」という形で決定されたのは興味深かったが結局、上層部は誰も責任を取りたくなかったから天皇に判断を委ねたのだろう。2025/04/29

Go Extreme

2
空襲の実態:東京大空襲 B29爆撃機 焼夷弾投下 深川区 焦熱地獄 焼け野原 死者10万人 焼失家屋 防空壕 空襲警報 文士たちの記録:永井荷風 断腸亭日乗 太宰治 堀田善衛 徳川夢声 高見順 大佛次郎 向田邦子 古川ロッパ 島木健作 個人の体験と心理:偏奇館焼失 愛惜の情 恐怖病 生存本能 焼失体験 家族の絆 避難生活 絶望感 精神的打撃 日記文化 歴史と記憶の継承:戦争の記憶 記録の風化 戦後復興 文化的影響 文学的証言 歴史的教訓 市民の適応 記憶の継承 社会的影響 戦争の倫理2025/03/30

futomi

1
永井家風ら作家たちが残した空襲の日記。タイトルになった荷風は西日本に逃れるが空襲に追いかけられるように各地で恐怖にさらされる。 26歳の宗左近氏の章がなんとも切ない。 「…掌が、ずるずるずる、ぬるぬるとすべりおちてしまうのです。母がつんのめって倒れるのが、ちらと目に映ります。…」265ページ。 戦争とはどういうものだったのか、いつも見つめ返さなければいけないのだ、と思いを新たにする。2025/05/31

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