もの語る一手

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もの語る一手

  • 青山美智子/芦沢央
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  • 講談社(2025/04発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065389546
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

出版社内容情報

将棋は、決断のゲームである。無数の選択肢から、一手を選ぶ。
将棋は、明快なゲームである。残酷なまでに白黒がはっきりとつく。
しかし、単純な「結果」にたどり着くまでの間に、無数の思いが凝縮されている。
だからこそ、将棋は物語の宝庫なのだーー。

超豪華執筆陣による「決断」をテーマにした傑作将棋小説アンソロジー。

青山美智子「授かり物」
「俺、東京に行く。漫画家になるんだ」
二十歳の天才棋士と同じ日に生まれた、平凡な我が子。初めて知る息子の夢に戸惑う芳枝だったが――。

葉真中顕「マルチンゲールの罠」
将棋の強さにだけは自信があった。
思い出話をきいてくれ。
あの日、俺は頼まれたんだ。
「天才」かもしれない少年を、この道場から追い出してほしいと――。

白井智之「誰も読めない」
名人戦、第五局。一日目の対局が終わり、ひと息ついた挑戦者が、
拉致された。連れ去った人物は、挑戦者に頼んだ。
ある殺人事件の犯人を見つけてほしい――、と。

橋本長道「なれなかった人」
元・天才棋士の青柳は、アマチュアとしてプロ棋戦を勝ち上がってきた段という男と対局する。彼は、青柳が三十年前に奨励会から蹴落とした相手だった。因縁の再戦を前に、二人がした約束とは。

貴志祐介「王手馬取り」
「両家の父が結婚式に来なかった」
井上家で未だに残る謎を解決するのは、元真剣師を名乗る老人で――

芦沢央「おまえレベルの話はしてない(大島)」
奨励会員の息子を持つ男性が自己破産申請にやってきた。担当する弁護士の大島は自分も元奨励会員で事情もよく分かり、あと一歩のところまで順調に手続きが進んでいたが――。

綾崎隼「女の戰い」
「朱莉さんって銀みたいな人ですよね」
数少ない女性奨励会員として奮闘する倉科朱莉の、苦悩と成長の日々。

奥泉光「桂跳ね」
菅原香帆の日録に記された、将棋を通じた友との交歓の日々。
桂跳ねに込められた、友人の悲愴な決意とは。






感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

193
一歩進んでは立ち止まり、盤上の筋は幾重にも増え、指先が震えてくる。優勢なのか、追い込まれているのかわからないままに、その時の精神状態があらわになる。対局者は冷静さを保っている。一手、逆転できたら道は拓けるというのに。銀を置く。決して二歩進むことはできない。秒読みが始まった。指しに集中し、前進のみのあの頃が懐かしい。一つの道が閉じれば、また自身を見つめる世界に戻っていく。将棋好きにはたまらない一冊。選ばれし者たちの舞台、その行く末は。才能も努力も胆力も必要な棋士への壁。誰しもが期待より不安がまさる未来とは。2025/04/09

starbro

176
8人の人気作家による将棋小説アンソロジー、橋本 長道のみ初読です。オススメは、青山 美智子「授かり物」&葉真中 顕「マルチンゲールの罠」です。☗☖☗ https://www.kodansha.co.jp/book/products/00004094612025/04/25

いつでも母さん

143
『読んで楽しむ将棋がある!』葉真中さん、芦沢さん目当てで手にする。奥が深く厳しい世界が盤上にある!てっぺんにいるのは一握りなんだ。だけど?だから?そこを目指す人が今も続々・・の世界。お初の作家さんも楽しく読んだが、駒の進め方や棋譜の読み方を知っていると更に楽しめるかも(特に奥泉光作品)好みは青山さん『授かり物』、橋本さん『なれなかった人』そして、綾崎さん『女の戦い』2025/05/01

hiace9000

139
熾烈な棋界を象徴する「奨励会」「26歳の壁」「魔の三段リーグ」…。棋才に長けた類い稀なる天才のみが生き残る、かの界隈をモチーフとした短編将棋小説アンソロジー。8編いずれも珠玉の力作揃い、実に”読ませる”。力ある作家陣は、将棋完全門外漢のわたしにすら、九九の盤上やそこに置かれた一つ一つの駒に、人と世界と人生を投影し、将棋”道"に魅入られた人間の人生をありありと想起させ、共感させてくれる。鮮やかなる筆致、盤上からに見える世界の色濃さ、奥深さ、悲喜に富む将棋人生に、驚きと同時に読書の喜びを感じずにはいられない。2025/07/03

じいじ

80
「将棋」をテーマにした8人のアンソロジーは初めて手にしたが、「この作家さんも将棋を指すんだ」と意外な作家もいて面白かった。青山美智子は連作短篇の『月の立つ林で』を初読みをしたばかりで、好感触がまだ残っている。今作【授かり物】では、ある日息子が「ぼく漫画家になるから…」と母を残して東京へ…。母子家庭の二人が互いに相手を気遣いながら、チカラ強く前向きに生きる姿が素晴らしいです。もう一篇、橋本長道の【なれなかった人】が面白い。著者はプロ棋士を目指しただけあって「奨励会」の実像、将棋界の舞台裏にも精通しています。2025/05/22

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