講談社学術文庫<br> ウェルギリウス小品集

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講談社学術文庫
ウェルギリウス小品集

  • ウェルギリウス【著】/高橋 宏幸【訳】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065387818
  • NDC分類 992
  • Cコード C0198

出版社内容情報

古代ローマ文学の「黄金時代」前期を代表する詩人プブリウス・ウェルギリウス・マロー(前70-前19年)について、確かな真筆として伝わるのは『牧歌』全10歌、『農耕詩』全4歌、そして『アエネーイス』全12歌の三作品のみである。しかし、これらの作品より前に詩人が若い頃に書いた詩があったことには古代の証言がある。本書は、それらの作品の集成であり、古来Appendix Vergiliana(ウェルギリウス作品の補遺ないし拾遺、あるいは付録といった意味)として伝わるものの本邦初訳となる。
本書に収録された作品の中には、ウェルギリウスの真筆でないことが明らかなものも含まれている。末尾に位置する『有徳の士の教育について』、『「そうだ」と「否」について』、『生まれ出ずるバラ』は後4世紀の詩人アウソニウスの作であり、『マエケーナースに捧げるエレゲイア』もウェルギリウス真筆でないことは明白である。他の詩編についても、多かれ少なかれ真作かどうかについて疑問がもたれている。しかし、これらの作品には価値がないのかといえば、そうではない。
古代には、権威ある大家の名のもとに、あるいは、その名前に関係づけられて伝わる作品が多数存在しており、そこには作品の受容とテキストの伝承の様態が関わっている。大家としてある詩人の権威が確立すると、そこに群がるように、さまざまな形で別の無名の詩人による作品が生まれる。大家の作風や表現を模倣しながら別の詩形式や主題で詩作したもの、大家が描いた物語の続編、大家の作品のパロディーなどがそれである。そうした伝統は、古典文学の最初期から、すなわちホメーロスにおいてすでに認められるが、大家の作に帰せられた無名詩人の作品は、現代のわれわれが「偽作」や「贋作」といった言葉で考えるものとはおよそ異なっている。それらはむしろ核をなす傑出した詩作のまわりに文学伝統の山裾を広げる営みであり、実際、本集成についても、頂きが高ければ高いほど山裾が八方に大きく広がるように、内容面でも形式面でも実に多様な詩から成っていることが分かる。
つまり、本書は「ウェルギリウス」という偉大な名の求心力によって形成された古代文学の遺産であり、貴重な文学的財産にほかならない。文学とは、文化とは、こうした巨大な裾野をも含めた営みであることを、本邦初訳となる本書とともに体感していただくことができれば幸いである。

[本書の内容]
呪いの歌(/リューディア)
ブヨの歌
アエトナ
女将
マエケーナースに捧げるエレゲイア
キーリス
プリアーポスの歌
カタレプトン
モレートゥム
有徳の士の教育について
「そうだ」と「否」について
生まれ出ずるバラ

付録

訳者解説

内容説明

古代ローマ文学「黄金時代」前期を代表する詩人プブリウス・ウェルギリウス・マロー(前七〇‐前一九年)の確かな真筆として伝わるのは『牧歌』、『農耕詩』、『アエネーイス』の三作品のみである。しかし、若き日の詩人が書いた詩が残されており、それらは真筆ではない作品をも含めた集成として伝承されてきた。本邦初訳となる画期的訳業が文庫版で実現。

目次

呪いの歌(/リューディア)
ブヨの歌
アエトナ
女将
マエケーナースに捧げるエレゲイア
キーリス
プリアーポスの歌
カタレプトン
モレートゥム
有徳の士の教育について
「そうだ」と「否」について
生まれ出ずるバラ
付録

著者等紹介

マロー,プブリウス・ウェルギリウス[マロー,プブリウスウェルギリウス]
前70‐前19年。古代ローマ文学「黄金時代」前期を代表する詩人

高橋宏幸[タカハシヒロユキ]
1956年生まれ。京都大学名誉教授。専門は、西洋古典学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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