出版社内容情報
震災の年の三冠戦から、凱旋門賞、ラスト有馬記念まで。その気性の激しさから「金色の暴君」と呼ばれた個性派名馬の蹄跡をこの一冊に。
内容説明
あの震災の年、G13勝の名馬の全弟に過ぎなかった小さな栗毛馬がクラシックロードを駆け抜けた。突き放した皐月賞、雨を切り裂いた日本ダービー、地響きのような歓声に迎えられた菊花賞と勝ち進み、史上7頭目の牡馬クラシック三冠馬が誕生した。古馬となってもライバルを寄せつけない強さは変わらず、勇躍フランスへ乗り込んだ凱旋門賞では世界の頂点に立つかに見えた。ゴール後に騎手を振り落としたり、制御不能の大逸走から猛然と追い上げたり、偉大な父ステイゴールド譲りの気性の激しさから来る逸話の数々も愛おしい。見るものの心をとらえて離さない史上稀に見る個性派名馬の軌跡をたどる。
目次
第一部 オルフェーヴルかく戦えり 最強を証明し続けた遙かな旅(2010‐2011 新馬戦―スプリングS;2011 クラシック三冠―有馬記念 ほか)
第二部 一族の名馬と同時代のライバルたち(一族の名馬たち;同時代のライバルたち ほか)
第三部 オルフェーブルを語る(血統 競馬評論家/栗山求;馬体『ROUNDERS』編集長/治郎丸敬之 ほか)
第四部 オルフェーブルの記憶(震災の年の三冠馬は「希望の星」;オルフェーヴル産駒の狙い目 ほか)
著者等紹介
小川隆行[オガワタカユキ]
競馬ライター・編集者。1966年生まれ。牡59。中山競馬場の近くで生まれ育ち、競馬場から徒歩5分の高校時代に競馬に目覚めて馬券買いを始め、ダイナカールに恋をする。拓殖大学卒業後、競馬雑誌編集者になり数多くの調教師、騎手、厩舎関係者、競馬予想家に取材を重ねてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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