出版社内容情報
会員制読書倶楽部、Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)されたショートショート集。
書き出しの1行「黒猫を飼い始めた。」は、全員共通。2行目からはそれぞれの作家が自由に想像を膨らませ、生み出された26編。
「妻の黒猫」 潮谷 験
「灰中さんは黙っていてくれる」 紙城境介
「イメチェン」 結城真一郎
「Buried with my CAAAAAT.」 斜線堂有紀
「天使と悪魔のチマ」 辻 真先
「レモンの目」 一穂ミチ
「メールが届いたとき私は」 宮西真冬
「メイにまっしぐら」 柾木政宗
「ミミのお食事」 真下みこと
「神の両側で猫を飼う」 似鳥 鶏
「黒猫の暗号」 周木 律
「スフィンクスの謎かけ」 犬飼ねこそぎ
「飽くまで」 青崎有吾
「猫飼人」 小野寺史宜
「晦日の月猫」 高田崇史
「ヒトに関するいくつかの考察」 紺野天龍
「そして黒猫を見つけた」 杉山 幌
「ササミ」 原田ひ香
「キーワードは黒猫」 森川智喜
「冷たい牢獄より」 河村拓哉
「アリサ先輩」 秋竹サラダ
「登美子の足音」 矢部 嵩
「会社に行きたくない田中さん」 朱野帰子
「ゲラが来た」 方丈貴恵
「独り暮らしの母」 三津田信三
「黒猫はなにを見たか」 円居 挽
内容説明
ルールは一つ。全作家が「黒猫を飼い始めた」の書き出しで始めること。秘密の手紙を運ぶ猫、悪神が乗り移った猫、猫ではないかもしれない猫…。二行目から一変する世界に息を呑み、結末に言葉を失う。愛も驚きも恐怖も全部詰まった、会員制読書クラブMRCで大好評のショートショート企画が待望の文庫化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
一華
19
黒猫を飼い始めた」の書き出しから始まる26人の作家陣のショートショート集。ほとんどが初読作家さんたち…二行目からそれぞれの個性がきらっ!とても楽しめた。2025/04/05
☆Ruy
18
26人の作家さんのショートショート。全部の書き出しが「黒猫を飼い始めた」なのに内容は作家さんの個性全開。1/3が初読み作家さん。1/3が未読だけど積ん読の中にある作家さん。1/3が既に推してる作家さん。いいバランス😊2025/03/30
せっちゃんさん
14
うわーッッッ面白い!タイトルの言葉から始まるショートショートに26名の作家が名を連ねる。何かこうラップバトルを見てる「こいつらスゲぇ…」感が凄い。とゆうか作家陣が豪華過ぎる!一穂ミチ・三津田信三 両先生のゾワゾワ系の怖さは流石の貫禄。続きが気になる!圧巻は似鳥鶏先生。この短さで創りあげた世界観とオチまでがビッシリ濃縮。映画1本分の奥行き感。全体通して小説の底力を感じた…2025/10/30
播州(markⅡ)
8
黒猫を飼い始めたから始まる短編集。推理小説あり、ホラーあり、ファンタジーあり、時代小説あり。色々な内容を楽しめる。おい!猫飼えよ!とか、それ猫なん?とか、黒猫じゃない!とか突っ込みどころ満載な小説も。やっぱりネコチェンはかわいいね。「イメチェン」好き。同居してるのが彼氏かと思った。お前…黒猫にされるんだってな。「レモンの目」こっわ。ほほえましいやりとりが一転犯罪の匂いに。みぃつけたぁ…的な。「登美子の足音」猫ちゃん飼ってるんだよね?え?猫?猫なの?違くない?え?猫なの?え?2025/05/13
黒猫
7
「黒猫を飼い始めた」から始まる26の豪華アンソロジー。同じ書き出しなのに物語がこうも変わるのかと舌を巻く。 結城真一郎、一穂ミチ、青崎有吾、 小野寺史宜、矢部嵩、円居挽 が印象的(敬称略)。 未読の作家さんとの出会いもあり 満足感が高い1冊でした。2025/08/16




