出版社内容情報
日本の仏教はすべてここから花開いた――。
仏教哲学の碩学が巨大な思想の本質を平易に解説!
・縁起の関係主義的世界観とは?
・なぜ「他力」なのか?
・実体的存在を否定する「空の思想」とは?
・生死輪廻をどのように説くのか?
・菩提と涅槃とは何か?……
私たちはなぜ、自我とものに執着し、苦しむのか。
大乗仏教の世界観と人間観の核心がわかる入門書にして決定版!
日本では、聖徳太子以来、大乗仏教の研鑽が積まれてきました。奈良時代、三論宗(般若中観の教え)、法相宗(唯識の教え)、華厳宗(『華厳経』に基づく教え)などが研究され、平安時代には、『法華経』を所依とする天台宗と、『大日経』、『金剛頂経』を所依とする真言宗が成立し、鎌倉時代には、浄土、禅、法華の新仏教も誕生しました。それらは、日本人の精神史を支えたのみでなく、建築・庭園・絵画・工芸・音楽・文芸等、さらには、華道・茶道・武道等、あらゆる文化を形成しています。数々の優美な仏像は、今も人びとの心を捉えてやみません。仏教は日本の思想・学芸・文化に深く浸透し、大きな影響を与えています。――「はじめに」より
内容説明
仏教哲学の泰斗が巨大な思想の本質を平易に解説。
目次
第一章 宗教とは何か
第二章 大乗仏教が日本に来るまで
第三章 迷いの構造
第四章 世界の分析
第五章 縁起ということ
第六章 生死輪廻のしくみ
第七章 仏と成るとは
第八章 発菩提心について
第九章 修行の道筋
第十章 自力と他力
著者等紹介
竹村牧男[タケムラマキオ]
1948年、東京都生まれ。東京大学文学部印度哲学・印度文学科卒業、同大学大学院人文科学研究科印度哲学専修博士課程中退。文化庁宗務課専門職員、三重大学助教授、筑波大学教授、東洋大学教授、東洋大学学長を経て、現在、筑波大学名誉教授、東洋大学名誉教授。博士(文学)〔東京大学〕。専攻は仏教学、大乗仏教思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梅ちゃん
たかぴ
ダージリン
乱読家 護る会支持!
Tanaka