出版社内容情報
SCP財団とは異常存在(オブジェクト)から人びとを守る秘密の組織。職員クオリアはオブジェクトのフィギュアを出す「SCPガチャ」をさがしている。ガチャは願いを叶えてくれるようにみせかけて、実は人びとを危険な目に合わせるのである。擬餌猫、シンボル、彫刻-オリジナルなど、さまざまなオブジェクトが引き起こす、不可解で奇妙で不気味な物語。〈小学上級・中学から すべての漢字にふりがなつき〉
内容説明
SCP財団とは異常存在(オブジェクト)からひとびとを守るひみつの組織。エージェントのクオリアは、オブジェクトのフィギュアを出す「SCPガチャ」をさがしている。ガチャは願いをかなえてくれるようにみせかけて、じつはひとびとを危険な目にあわせるのである。擬餌猫、シンボル、彫刻‐オリジナルなど、さまざまなオブジェクトがひこ起こす、不可解で奇妙で不気味な物語。小学上級・中学から。
著者等紹介
にかいどう青[ニカイドウアオ]
神奈川県出身。「ふしぎ古書店」シリーズ、「SNS100物語」シリーズ(以上、講談社青い鳥文庫)、『黒ゐ生徒会執行部』(PHP研究所)など
東京モノノケ[トウキョウ・モノノケ]
静岡を拠点に活動する、妖怪と日本の古いものが大好きなイラストレーター。児童書の仕事のほか、自治体・企業のキャラクターデザインや全国のイベントのビジュアルなどを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イカまりこ
7
SCPってゲームとかでチラッと見た記憶。それぞれに番号が割り振られてるみたいだけど、世界共通認識の壮大な設定なんだろうか。詳しくないので、ただただ新鮮に読んだ。異常存在がガチャとなって現れるっていうのがこの小説のオリジナルなのかな?ちょっと取っつきにくい部分もあるけど1冊読み終わる頃には世界観に慣れた。そしてSCP財団のエージェント、クオリアの存在。ピンチに助けに来てくれる不思議な人だったけど、最後の話でハッとした。思わず兄妹のイラストを確認してしまったw 目的が分かったので次からはもっと楽しめそう。2025/03/28
ごま麦茶
6
突然現れて、引くと願いを叶えてくれるというSCPガチャ。でも、お願い通りに叶えてくれるとは限らず、危険をもたらす、怖いガチャだった!そんなガチャの出てくる短編連作集。ホラーと思わず、世にも奇妙な…くらいな感じで読み始めましたが、やはりじんわりホラー。どうなってしまうのかドキドキハラハラぞわぞわ。①ということはきっと②も出るということで…!クオリアのこれからが気になります。個人的には、疑似猫、半額、欲望カメラが好きです。1番ぞわぞわしたのは、家かなぁ…。2025/03/10
銀華
5
突如現れる『SCPガチャ』願い事を浮かべながら回すとフィギュアが出て願いが叶うと云うーー児童向けSCPホラー短編集。SCPの醍醐味でもあるレポート実験記録部分を置き換えたように、ガチャを回して実体験者になった子供達が怖い目に遭う話になっているので面白かった。七つのSCPが出る中、危険性が低い欲望カメラを使うことでの展開は好み。ガチャはコピーだから衝撃を与えれば強制終了ができ、恐怖に迫る抗えない絶望感は薄らぎ、助けてくれる人もいるので少し安心。中性的な子供エージェントがガチャを追う背景も語られ続きが楽しみ。2025/03/17
蜂賀三月
2
今子どもたちにも人気のSCPをテーマにした連作短編集。様々なSCPオブジェクトはガチャ・短編・図鑑とすごく相性がよくて、構成がとても素晴らしかった。物語はもちろんイラスト・図鑑も素敵で楽しいページがいっぱい。物語全体で登場するSCPエージェントのクオリアにはSCPガチャを探す背景がしっかりあって、続きが読みたくなります。個人的には特に疑似猫、半額、欲望カメラ、彫刻が好きでした!2巻も楽しみ。 2025/03/02