出版社内容情報
こんなことになるなんて!
1行目は全員一緒、25編の「大騒ぎ」。
早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第四弾。
著者一覧(掲載順)
潮谷 験
真下みこと
須藤古都離
黒澤いづみ
岡崎隼人
砥上裕將
河村拓哉
五十嵐律人
荒木あかね
似鳥 鶏
皆川博子
清志まれ
金子玲介
舞城王太郎
高田崇史
伊吹亜門
背筋
芦沢 央
にゃるら
多崎 礼
柾木政宗
谷絹茉優
夕木春央
最果タヒ
麻耶雄嵩
内容説明
こんなことになるなんて!1行目は全員一緒、25編の「大騒ぎ」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yutaka
81
「だから捨ててと言ったのに」から始まる、25編のショートショート集。企画自体は面白いと思うが、率直に言えば、期待を超えてくるような作品は少なかった。気に入ったのは、岡崎隼人、金子玲介、谷絹茉優の作品かなぁ。2025/04/13
Ikutan
76
『だから捨ててと言ったのに』から始まるショートショート25編。シリーズ4作目。今回も表紙には黒猫🐈⬛。お馴染みの作家さんから、はじめましての作家さんと色々楽しめるのがこのシリーズの魅力かな。唐突な出だしなので、想像しながら読み進め、オチや仕掛けが分かるとにんまりだけれど、最後まで分からない作品もいくつか。今回は、不穏で後味の悪い作品が多かった。そんな中、金子さんの『恋文』はくすりと笑えて、後味は悪くない。砥上さんの『母の簞笥』も、温かな読後感で心に残った。2025/03/18
itica
71
25人の作家さん競演の、タイトルの一文から始まるショートショート。捨てなかったことで起こる不穏な話、ほっこり系、意味不明?とバラエティーに富んでいる。好きなのは金子玲介さんの「恋文」や麻耶雄嵩さんの「探偵ですから」など後味の良いものかな。 2025/02/02
ままこ
69
タイトルから始まる25編のアンソロジー。イヤミス、残酷で美しいファンタジー。ゾクっとするホラー、切なくも温かいSF、変わり種の探偵ものなどなど。金子さん「恋文」醜態が一周まわるとああいうオチになるのか。清水まれ名義(いきものがかりの水野良樹さん)あの童話のその後「靴」も印象に残った。砥上裕將さん「母の箪笥」が温かみのある話で良かった。ラストの麻耶雄嵩さん「探偵ですから」はシュールだった。バラエティに富んだ執筆陣によるどんでん返しショートショートを楽しめた。2025/04/30
ごみごみ
56
最初の一文が全て「だから捨ててと言ったのに」から始まる25のショートストーリー集。どの作品もたった数ページの中で、ミステリー、ホラー、SF、ファンタジー、ハートフル・・様々な展開やオチがあり、飽きずに楽しめた。好みは砥上裕將さんの『母の箪笥』、多崎礼さんの『海に還る』、柾木政宗さんの『切れたミサンガ』 巻末の執筆者紹介から、読みたい作品が増えるのも嬉しい。2025/01/27