ブルーバックス<br> 土と生命の46億年史―土と進化の謎に迫る

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土と生命の46億年史―土と進化の謎に迫る

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065378380
  • NDC分類 613.5
  • Cコード C0244

出版社内容情報

「生命」と「土」だけは、人類には作れない。
――謎に包まれた土から、地球と進化の壮大な物語が始まる。


現代の科学技術をもってしても作れない二つのもの、「生命」と「土」。
その生命は、じつは土がなければ地球上に誕生しなかった可能性があるという。
そして土は、動植物の進化と絶滅、人類の繁栄、文明の栄枯盛衰にまで大きく関わってきた。
それなのに我々は、土のことをほとんど知らない。
無知ゆえに、人類は繁栄と破滅のリスクをあわせ持つこととなった。
そもそも、土とは何か。
どうすれば土を作れるのか。
危機的な未来は回避できるのか。
土の成り立ちから地球史を辿ると、その答えが見えてくる。

『土 地球最後のナゾ』で河合隼雄学芸賞を受賞した土の研究者による、待望の最新作!

【本書の内容】
第1章 すべては粘土から始まる
第2章 生命誕生と粘土
第3章 土を耕した植物の進化
第4章 土の進化と動物たちの上陸
第5章 土が人類を進化させた
第6章 文明の栄枯盛衰を決める土
第7章 土を作ることはできるのか

◆前書きより
〔「土とは何なのか?」「なぜ生命や土を作ることができないのか?」という本質的な問いをあいまいなままにしておくことはできない。46億年の地球史を追体験し、豊かな土と生命、文明を生み出したレシピを復元することがこの本の目的である。とこに、土を作り人類が持続的に暮らしていくヒントが埋もれているはずだ〕

〔生と死は、生物と無生物は、土でつながる。多くの陸上生物は土から命の糧を得て、やがて遺体は土の一部になる。つまり、土も変化する。土が変われば、そこで生きられる生物も変化する。40億年の相互作用の中で、地球は次の時代の主役となる生物に適した土壌を用意する。土に居場所を見つけた生物は生存権を得て、さもなければ絶滅してきた。途中でレースを降りた恐竜の化石とは違い、土はいつも陸上生物のそばで並走してきた。土は、地球の変化を見続けてきた“生き証人”としての顔を持つ〕

〔どうだろうか。もし、足元の土が実は生命誕生や私たちヒトをも含む生命進化、今日の環境問題の根っこにまで大きく関わる46億年にわたる壮大なストーリーを教えてくれるとしたら。もう恐竜の化石にすべてを任せておくわけにはいかない。身近にありながら、普段はあまり注目されることのない土だが、私たちは土なしに繁栄していなかっただろうし、いまだに人類が人工的に作れない複雑で神秘的な力を秘めている土が未来を照らす一条の光となるにちがいない〕

内容説明

現代の科学技術をもってしても作れない二つのもの、「生命」と「土」。その生命は、じつは土がなければ地球上に誕生しなかった可能性があるという。そして土は、動植物の進化と絶滅、人類の繁栄、文明の栄枯盛衰にまで大きく関わってきた。それなのに我々は、土のことをほとんど知らない。無知ゆえに、人類は繁栄と破滅のリスクをあわせ持つこととなった。そもそも、土とはなにか。どうすれば土を作れるのか。危機的な未来は回避できるのか。土の成り立ちから地球史を辿ると、その答えが見えてくる。

目次

第1章 すべては粘土から始まる
第2章 生命誕生と粘土
第3章 土を耕した植物の進化
第4章 土の進化と動物たちの上陸
第5章 土が人類を進化させた
第6章 文明の栄枯盛衰を決める土
第7章 土を作ることはできるのか

著者等紹介

藤井一至[フジイカズミチ]
土の研究者。国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員。1981年富山県生まれ。京都大学農学研究科博士課程修了。博士(農学)。カナダ極北の永久凍土からインドネシアの熱帯雨林までスコップ片手に世界、日本の各地を飛び回る。『土 地球最後のナゾ』(光文社新書)で第7回河合隼雄学芸賞を受賞。そのほか、第1回日本生態学会奨励賞、第33回日本土壌肥料学会奨励賞、第15回日本農学進歩賞、第39回とやま賞、第27回日本生態学会宮地賞、第9回World OMSIROI Awardなど受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

273
余りにも身近過ぎて見落としていることが満載でした。タイトルの第一印象は「話を盛り過ぎていませんかねぇ」と思いましたが、全くそんな事はなくて。土(の前駆体)が無いと生命が生まれない。少なくとも生まれ難そうだし、生命が土を作り、土が生命進化を促している。そして進化した生命が土を改変させてね。生命と土の共進化がエグい。日本は資源が乏しい事を習いますが、淡水とか腐葉土とか、循環型の資源は寧ろ大国と言えるのではとか思ったり。知らずして土への依存度を高くしている事。循環システムを考えなくてはならないのかもと。2025/06/28

アキ

103
土と生命は、どれだけ科学技術が発達しても作ることができない。土とは何か?砂と粘土と腐植の混合物と定義すると、生物が生まれないと土は出来ないことになる。しかし、その生命誕生に粘土が大いに関わっていたと考えられている。陸上に土ができたのが5億年前、4億年前にはミミズの化石が発見されている。大さじ一杯の土には細菌100億個、1万種類いるとされる。生命を育む土が、人間により失われつつある。本書は、土と生命の成り立ちと歴史だけでなく、人工土壌を含めて将来人間が生き伸びるための方策を展望している。良書です。2025/04/24

tamami

68
藤井さんの著書はこれで3冊目。本書も含めて、どれも楽しませてもらった。本書では、単なる草木の培地くらいに思っていた「土」が、全生命の源であり、海洋、陸地、生物の間を取り持ち、それらの安定と循環を促し、五億年にも渡る進化の過程を司っていたという記述に驚くばかり。「それなのに我々は、土のことをほとんど知らない。」という著者の言葉に納得するとともに、毎日目にする「土」たちの光景が一変させられる。たかが「土」などというなかれ。恐竜の絶滅に関する異説の紹介や、ミミズの大地における役割の詳説など、興味深い事柄が一杯。2025/02/14

kk

39
図書館本。生命と並び、現代科学の粋を以てしても人の手では作り出せないのが「土」なんだとか。本書は、この土なるものが46億年に亘る鉱物・大気・海洋・生命の相互作用の結晶であること、一握の土塊の中に無限の生命システムが息づいていることを示した上、農業革命や物質文明進展による土壌劣化が極限に達しようとする中、土壌回復や人工土壌の可能性に向けた熱意を語るものです。化学や生物学に関する記述もあり、kk には些か難しく感じられる箇所もありましたが、著者による達意かつ洒脱な語り口により、楽しく読むことができました。2025/01/19

haruka

35
大さじ1杯の土には100億個の細菌と、10億個のウイルスがいるらしい。そんな土ってそもそも何なの?いつから地球にあるんだっけ?そう思って読んでみたが、あまりにも複雑な土の構造におどろかされた。 土は、岩石が崩れてできた砂と粘土と、植物や動物の遺体がまざった腐植の混合物で、5億年前に誕生したらしい。これに比べたら宇宙がやけにシンプルに思えてくる。 人間が自然相手に小手先で何かしても、花粉症を招いたり病気が蔓延したり。 土がこんなにも「作れない」のなら、いつか火星に住むなんて本当にできるのだろうか?2025/06/11

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