出版社内容情報
雪が降った翌朝、あたり一面まっしろな中、はーっと白いいき。
雪の朝はしずか。
一歩ずつ雪をふみしめると「くすすすす」」と、足もとから音が広がります。
聞こえたのはゆきのこえ?
おーなり由子とはたこうしろうが描く、ふゆの朝。
かがやく雪の世界を体ぜんぶを使って感じる雪の絵本。
内容説明
くすす、きしし、きゅっ、きゅっ。みみをすましてごらん。きこえる?ゆきのこえ―
著者等紹介
おーなり由子[オーナリユウコ]
絵本作家、漫画家。大阪生まれ。エッセイや子どもの歌の作詞も手がける
はたこうしろう[ハタコウシロウ]
絵本作家、イラストレーター。1963年、兵庫県西宮市で生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
47
起きてみると、外は一面の雪景色。男の子は嬉しくなって外に飛び出しました。シンシンと降る雪の音を「雪の声」と表現していて、なんて素敵!と感激。しかも笑っていると。「くすす、くすす」「きゅっ、きゅっ」「よいしょ、よいしょ」「ぎっくぎっくぎっく」擬音が可愛い。雪の上に寝転んで回転して行く!その雪形が残った広場。思わず一緒のゴロンゴロンしたくなります。長靴も懐かしい。2025/03/12
anne@灯れ松明の火
33
新着棚で。リア友さんオススメ。おーなりさん、はたさん、ご夫婦コンビの「どしゃぶり」も素晴らしかったけれど、今度は「ゆき」の絵本。雪を「声」と表現する、おーなりさんの感性、スゴイ。擬音も見事。そして、雪と戯れる男の姿を生き生きと描く、はたさんの絵も見事。2025/02/24
みさどん
26
これは初雪や雪が少ない所の人には共感。九州の自分も、雪がいろんな音をたてたり、湿り気の違いがあったり、つもり方などに感動したもの。はたさんの絵はいつもながら、元気で肯定的で、気持ちいい。雪と遊ぶってこういうこと。2025/04/03
Cinejazz
19
〝 「ゆき❢ ゆきがつもってる❢」 朝、男の子は、窓の外が明るくて、目が覚めた。あたり一面は真っ白。一歩ずつ雪を踏みしめると「くすすすす」と、雪の声が足もとから聞こえてくる…。「みんな、起きて―、朝ですよ―」 …ぱらら ぱらら ぱらぱら ぱらぱら びつびつ びつ…「つっめった―い❢❢」…〟<おーなり由子>さんと<はたこうしろう>さんが描く、冬の朝のきらめく雪世界の絵本。 2025/04/11
Mer
19
あぁいいなぁ、こんな風に雪の声を聞いて遊びたいな…と純粋に思いました。大人になった今でも、雪の日の朝の静けさには心が踊ります。誰よりも早く足跡をつけたい気持ちも、雪の日の独特な匂いの空気を思いっきり吸い込み、その冷たさにむせて咳き込むのも、雪の日の特別な時間。雪を恋しく思いました。(降ったら降ったで困る部分もあるけれど…w)2025/01/06