講談社文庫<br> つむじ風のスープ―The cream of the notes〈13〉

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講談社文庫
つむじ風のスープ―The cream of the notes〈13〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065366912
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

人の意見を聞くまえの方が、自分の声を正しく聞けるチャンスだ──。

これまで自然に脳内スルーしてきた日々の疑問やちょっとした違和感。
ぶれない人気作家・森博嗣が自由に、縦横無尽に傍若無人に解体する。
「薬指の役目」から「生きる価値」までフルレンジの書下ろしエッセィ。
第13作はひと味違います!

「温かく見守る」というのは、具体的にどのような行為なのだろう?/
自分が自由になるのは自分だけ。/白衣を着たことはない。犀川先生も白衣は着ない。/
長期的な方針は抽象的なほど良いし、短期的な計画は具体的な方が多少ましだ ほか

内容説明

人の意見を聞くまえの方が、自分の声を正しく聞けるチャンスだ―。これまで自然に脳内スルーしてきた日々の疑問やちょっとした違和感。ぶれない人気作家・森博嗣が自由に、縦横無尽に傍若無人に解体する。「薬指の役目」から「生きる目的」までフルレンジの書下ろしエッセィ。第13作はひと味違います!

目次

一般の人の反応を「市民の声」として報道するほど日本のマスコミは落魄れた?
「何故そんな馬鹿なことをするのか?」に対する答は、至極簡単である。
「この人は自分のことを自慢したいだけだ」という批判の心理について。
「確認できなかった」というのは、「なかった」という意味ではない。
「温かく見守る」というのは、具体的にどのような行為なのだろう?
「ノルマ」が与えられることが素直に嬉しい、と感じられる人たちがいる。
感情で文章を書くことはない。そういったものは幾らか「哀れ」だと感じる。
成長はあっという間なのに、老いるには時間がかかるのが人間、動物である。
「ご無沙汰しておりました」という挨拶を聞かなくなったのは、スマホのせい?
普通と反対?妻は夫を「君」と呼び、夫は妻を「あなた」と呼ぶ。
文章を書き写すことが作文ではないように、人の観察を観察しても意味がない。
インプットの毎日はもの凄く楽で、楽しいが、これが自堕落というものかな。
森博嗣が引退したことについて、僕はそれほど真剣に受け止めていないようだ。
「ドヤ顔」が一般的になっている昨今だが、かつては「したり顔」といった。
ファンのマナー違反に対する警告は、みんなの意識を高めるだけなのでは。
電気自動車と太陽光発電で自然環境が守れるという幻想を見せた三十年間だった。
リニア新幹線の工事が進まないことについて、難しい社会になったな、と思う。
「友達百人できるかな」って、そんなにできたら大変だろうな、人生。
「エンジン」というのは「機関」と訳される。これが大好きな人生だった。
最もよく見る夢は、知らない街の駅で列車に乗ろうとするシーン。〔ほか〕

著者等紹介

森博嗣[モリヒロシ]
作家、工学博士。1957年12月生まれ。名古屋大学工学部助教授として勤務するかたわら、1996年に『すべてがFになる』(講談社)で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。以後、続々と作品を発表し、人気を博している。2010年には、Amazon.co.jpの10周年記念で殿堂入り著者に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

練りようかん

24
一般化された良し悪しとは反対の人もいる、そしてその価値観はいつ逆転するかわからないもの。締め切りはあった方が楽だし、長期的な方針は抽象的な方が良いというのも年をとるほど実感することで、うんうん頷きながら読み進めた。新しい気づきを得たのは35と40。特に後者は直近のフジテレビ問題と重なり“刺さったタイトル”とメモしたが、後にドキッとする指摘が。森作品に触れていると風潮にのまれてると自戒できるのが嬉しい。五十嵐氏の書かれたように、森節でしかしまらないネジ穴があるんですよ。次巻も待つ。ぱしぱしの謎は残る。2025/01/24

ニョンブーチョッパー

19
★★★★★ 毎年楽しみにしているシリーズ。細く長く続けていただけたら嬉しいなあ。2024/12/20

akira

16
「『マイナス三歩前進するとは』といいながらオーバに回れ右して『逆方向へ三歩進むことである』と、ジェスチャな面白かった」2025/01/01

りん

14
人の意見を聞く前のほうが自分の声を正しく聞けるチャンスだ。確かにそうかも。というか、森博嗣の本を読むとそうそう、って共感してしまうからこれが自分の声だと思ってしまう気がする。これは森博嗣が作り上げた文章なのに。失礼だしもう少し自分で考えたほうがいいな、と思う。2025/01/05

あい

14
今年も痺れました。わたし的No. 1は、「苦手であってもわかろうとすることが重要であり、それがその人の知識のバロメータとなる。」です。苦手だろうから近づきたくないと思っていたけれど、やり始めてみると意外と面白かったなって経験が何度もあった。森先生は他の作品でも似た文章を書いている。読むたびに自分は苦手なことでも一歩ずつ頑張れているかなと確認するきっかけにしている。あぁ来年もクリームシリーズの新作が読めますように。2024/12/26

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