決断―そごう・西武61年目のストライキ

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決断―そごう・西武61年目のストライキ

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065364079
  • NDC分類 366.628
  • Cコード C0034

出版社内容情報

「池袋の街に、百貨店を残そう!」
「西武池袋本店を守ろう」
「日頃からご利用いただいているお客さまに、これからもお買い物を楽しんでいただきたい」
2023年8月31日、そごう・西武労働組合は、百貨店として61年ぶりとなるストライキを決行した。
日本国内で3番目の売り上げを誇り、年間6500万人もの人が来店するという巨艦・西武百貨店池袋本店は、この日全館シャッターを下ろし、終日営業をストップした。
このストライキを決断し、実行したのが寺岡泰博・中央執行委員長である。
西武百貨店に入社して30年。私的整理による会社再編、そごうとの合併、そしてセブン‐イレブンを経営するセブン&アイ・ホールディングスによる買収・子会社化と激動を経験した。
その間、相次ぐ店舗閉鎖によって、退職・離職する仲間たちを涙ながらに見送ってきた。
30代で労働組合の執行委員を経験したあと、池袋店の婦人服売り場ゾーン店長や、有名ブランドを担当していた。二度と組合の仕事はしないと決心していたが、在庫の大量廃棄など店頭の混乱を目にするうち、心が揺れる。
「君になら任せられる」という前任者のひと言に背中を押され、2016年に労働組合に復帰。中央執行委員長に就任する。
待っていたのは、外資系ファンドへの新たな「会社売却」交渉だった。
しかも、そごう・西武を支える中核店舗の池袋店の不動産をヨドバシカメラに売却し、店舗の半分を家電量販店に改装するという。
自分たちはこれまで、百貨店人としてのプライドを胸に働いてきた。驚きと喜びをもたらす商品を顧客に届け、新たな世界を体験していただくナビゲーターになる。それが「百貨店」という文化だと思っていた。
会社売却しても「雇用を守る」と経営者は言うが、百貨店で働くことと、ヨドバシカメラやコンビニで働くことはまったく意味が違う。
コロナウイルスの感染拡大のあとのリベンジ消費や、インバウンドで各百貨店がいよいよ上昇気流に乗ろうとしているいま、なぜ百貨店を売ってしまうのか。
「雇用」ではなく、「雇用の場」を守ってほしい。百貨店人としてのプライドを知ってほしい――。
5000人の社員の先頭に立ち、闘いつづけた熱い男の魂の記録。

内容説明

池袋の街を騒然とさせた、300人のデモ行進。名門百貨店存亡の危機に立ち上がった労組委員長の闘い、577日間のドキュメント!

目次

第1章 「西武」と「そごう」
第2章 組合委員長
第3章 報道先行
第4章 スーパー弁護士登場
第5章 敵か味方か
第6章 百貨店という文化

著者等紹介

寺岡泰博[テラオカヤスヒロ]
1993年4月西武百貨店(現そごう・西武)入社、西武高槻店(現高槻阪急スクエア)スポーツ課に配属。2005年ミレニアムリテイリンググループ労働組合(現そごう・西武労働組合)中央執行委員として組合専従者に。そごうと西武百貨店の人事制度統一、セブン&アイホールディングスとの経営統合などを経験する。2008年西武池袋本店にて復職。婦人服飾部、婦人特選部でゾーン店長、商品部バイヤーなどを歴任。2016年より中央執行副委員長として労働組合執行部に復帰、2018年10月から中央執行委員長(現任)。5店舗営業終了やそごう・西武株式譲渡による経営体制変更に伴い数多くの労使協議を重ねた。UAゼンセン流通部門執行委員、セブン&アイグループ労連副会長(2023年10月株式譲渡により退会)も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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fwhd8325

53
世代にもよるのでしょうが、百貨店は特別な場所です。ここへ行くときは、普段着でなくよそ行きの服を着せられたものです。西武百貨店は、初めて自分の意思で買い物に行った百貨店だったと思います。他とは違ったお洒落さを感じました。それが、ここ特有の文化だったのでしょう。この報道前後から、元気を感じなくなっていたので、特に驚いたことはなかったのですが、やはり、文化が失われていく姿には言葉にできない感情が生まれます。2024/10/20

道楽モン

30
本日現在、池袋西武本店は大幅改装工事中。三省堂と高級ブランドとレストラン街のみの営業。北側半分はヨドバシカメラ、南側が西武百貨店となり来春リニューアル。新聞やネットで大騒ぎした大型M&Aは、ほぼセヴン&アイ・ホールディングの思惑通りに着陸した模様。本書は、当事者も当事者、従業員の正社員労組の委員長による労組と親会社の闘いの記録だ。まだ生々しい記憶のある61年ぶりのストライキの裏側では、こんな事情があったんだと嘆息しながら読み続けた。子供の頃から利用した百貨店、青春のWAVEなどを思う。労使交渉の難しさよ。2024/08/26

おかむら

27
池袋西武本店のストライキに至る経緯をそごう西武労組の委員長自ら執筆。西武百貨店は60代の私にとってはカッコいいデパートのイメージ。セゾン文化にまんまと踊らされてた20代…。バブルの後セブン傘下になってそごう(田舎臭)と一緒になったときには時代の流れを感じたものですが、その後も続く日本各地の閉店ラッシュの歴史には百貨店の栄枯盛衰を想わざるを得ません。「成瀬」の西武大津店も出てくるよ!西武の歴史で意外と大津重要よ! 来年池袋西武は半分以上ヨドバシカメラになって再出発するそうです。ヨドバシかぁ…。2025/05/04

チェアー

14
同業の百貨店労組が献身的に支援していて、その姿に泣いてしまった。ブラザーフッドというか、自発的に「困ってる人がそこにいるから助ける」という姿だ。デモのスローガンは「買い物をし続けてもらおう」「店と池袋を守ろう」だったという。経営者を糾弾せず、地域を主語にしたことで応援団が増えたのだと思う。 そして、セブンはいよいよスーパーを売り払おうとしている。2024/09/29

hideto

12
2023年に行われた西武池袋店のストライキ。最近、どの業種もほとんどストライキを行っていないと思うので、印象が強かったことを覚えています。そのストライキの中心となった労働組合委員長による顛末記です。語られているのは、経営者側とのすれ違い。もっと経営者側に聞く耳があればストライキを避けられたのではないかとも。結果、池袋店の大半にはヨドバシが入るべく改装中。一方、他の百貨店はインバウンド需要等で業績回復中。経営者側の決断は果たして正しかったのか?と思ってしまいます。2024/12/29

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