月ぬ走いや、馬ぬ走い

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月ぬ走いや、馬ぬ走い

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  • サイズ 46判/ページ数 160p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065363720
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

第67回群像新人文学賞受賞!新たな戦争の時代に現れた圧倒的才能!21歳の現役大学生、衝撃のデビュー作。
先祖の魂が還ってくる盆の中日、幼い少年と少女の前に、78年前に死んだ日本兵の亡霊が現れる――。時空を超えて紡がれる圧巻の「語り」が、歴史と現在を接続する!

島尾敏雄ほか先人のエコーを随所に響かせながら、沖縄に深く堆積したコトバの地層を掘り返し、数世代にわたる性と暴力の営みを、『フィネガンズ・ウェイク』的な猥雑さで、書きつけた作品。Z世代のパワフルな語部の登場を歓迎する。
―― 島田雅彦

十四章の構成で沖縄の近現代史を描き切る、しかも連関と連鎖、いわば「ご先祖大集合、ただし無縁者も多い」的な賑わいとともに描き切る、という意図はものになった、と私には感じられた。/この小説はほぼ全篇、ある意味では作者自身のものではない言葉で綴られていて、だからこそ憑依的な文体を自走させている。つまり、欠点は「長所」なのだ、と私は強弁しうる。要するにこの「月ぬ走いや、馬ぬ走い」は小さな巨篇なのだ。
―― 古川日出男

「読んだものを茫然とさせ、彼のいままでを氷づけにし、そのうえで、読むことをとおしてあたらしい魂を宿らせる、そんな小説でありたい……テクストでの魂込め(まぶいぐみ)とでも呼ぶべきところが、ぼくの目標です。」豊永浩平(受賞のことば)

ぼくがここにいて、そしてここはどんな場所で、なによりここでぼくはこうして生きてきた、ってことを歌って欲しいんだ、ほとばしるバースはライク・ア・黄金言葉(くがにくとぅば)、おれらは敗者なんかじゃねえぞ刻まれてんのさこの胸に命こそ宝(ぬちどぅたから)のことばが、月ぬ走いや、馬ぬ走いさ!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

170
第67回群像新人文学賞受賞作ということで読みました。 現役大学生、衝撃のデビュー作、光陰矢の如し、戦後80年近く経っても沖縄は、戦争の亡霊が跋扈し、性と暴力に満ち溢れているのでしょうか? 著者は、近い将来の芥川賞作家候補です。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000395476 【読メエロ部】2024/10/22

名古屋ケムンパス

61
<月ぬ走いや、馬ぬ走い>という沖縄の黄金言葉(くがにくとぅば)を沖縄の悲劇に重ね合わせて語る近現代史です。このデビュー作を綴った現役大学生である著者の才能が迸り、末恐ろしさまで感じます。沖縄の苦悩を分かち合うことが並大抵ではないことを改めて思い知るのです。過去を知らずして、未来を語る訳にはならないのですね。2024/10/14

天の川

53
熱量に圧倒され、沖縄のうめきが聞こえてくる。地上戦が展開される沖縄、占領下にベトナム戦争の基地として利用された沖縄、現在の沖縄が14人の独白で。前の話者の最後の一語を受けて始まる次の独白。改行もなく、沖縄言葉や現代の若者言葉が溢れ、決して読みやすいとは言えないが…地縁や血縁の結びつきの強い地、語り手の関係性が次第に見えてくる。性と暴力も多く描かれるものの、そこに過去に本土がこの地に強いた犠牲が見え隠れするのだ。表題は先人が生きるために遺した沖縄の黄金言葉。最初と最後の話者である幼い2人に明るい海が見えた。2024/09/22

ぼっちゃん

53
【第46回野間文芸新人賞受賞作 202409ダ・ヴィンチのプラチナ本】沖縄の小学生が日本兵の亡霊を見る章から始まるが、次は日本兵、アメリカにルーツを持つ少年、彼氏とのセックスに悩む女子高校生、アメリカ人と結婚した女性など語りが転々としていく。前の語りの言葉を受けて次の語りが始まっているようだが、あまりにもぶっとびすぎていてよく分からなかった。残念。2024/08/09

かみぶくろ

47
4.1/5.0 新人離れしまくっている。作者学生だと。天才か。沖縄の現代史、特にその負の側面が、次々に変わる語り手によって色濃く語られていく。史実の勉強ぶりも、語りに合わせた文体の変化や語彙の豊かさも、想像力も、全体として立ち上がってくるテーマも、いずれもスゴイと思った。2024/07/14

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