- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 青年(一般)
- > 講談社 モーニングKC
出版社内容情報
大寒波襲来、壊滅的打撃、世界初期化。人工冬眠から500年ぶりに目覚めた舞鶴太郎(まいづるたろう)は、愛する家族も財産も全て失った。絶望の淵から這い上がり、理想の暮らしと生きがいを求めて、祖国「日本」を目指す。ヒトと文明の歴史をさかのぼるグレートジャーニー。人類よ、これが未来だ!!
傑作大河漫画『へうげもの』で500年前における「文化」のルーツを描破した山田芳裕。この『望郷太郎』では一転、500年後の「文明」を描く!
利子の存在しない理想郷・ヤープト村との開戦を食い止めるため、大国・マリョウで代表者選挙に立った太郎、パル、ハッタ。
500年前の文明の利器を復活させるべく太郎は奮闘するが、ブシフ派の陰謀を暴く過程でハッタ死亡、とのニュースを目にすることになる。
パルは馬車争を死闘の末に制したが、引き換えに両脚を負傷してしまう。
そしていよいよ投票、開票の時。
ブシフ派の卑劣な策謀により、結果は予想もしないものとなる。
その先に待つのは、旅の残酷な終わりなのか――。
山田芳裕の最新遠大野望作、週刊「モーニング」で年2回の「ブロック連載」中。「コミックDAYS」でも好評配信中!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
20
文明を象徴する選挙制度において、野蛮な不正行為によって足元を掬われる太郎は、不正を訴えるため、議会で暴力に出る。人間の歴史は、進化と退化を繰り返してきた。その賢さと愚かさの輪廻は、逃れられない人の宿命なのか。堂々巡りする太郎の境遇は、まさしくそんな輪廻の歴史を物語っているかのようだ。2024/07/04
ミエル
19
興亡と攻防、まさに帯の通りの展開。ダーティな選挙のからくりも暴かれ、ブシフ派検挙の最後の攻防なんだろうな。ついにドローン登場、いろいろ500年前の技術が上手い事出てくるのにワクワク。2024/07/24
笠
5
4 新刊読了。ブシフ派の不正もあり、選挙に落選して自暴自棄になる太郎。太郎にとってマリョウは日本に行くための通過点に過ぎないわけだが、それは読者にとっても同じことで、もうヒューマだか日本だかに行ってほしいなという気持ちもある。明らかに最初の方が面白かったと思うんだよな。結局貨幣経済が人間社会を腐らせるのか、人間は宿命的に腐敗と戦争にたどり着くのか。そして、そこに作者はどんな答えを用意しているのかが気になる。2024/06/29
MIYA
4
ハッタが有能すぎる・・・。バスラでもそうだったけど、太郎は自暴自棄になると酒に溺れるのね。しかしオロヤンの悩殺チラ見せで3人まとめてノックアウト。まさしく伏魔殿のようだったマリョウ国も攻略間近。だがここにきてラスボスのブシフ、圧倒的じゃないか我が軍は状態。武力差を見せつけられ、太郎たちに逆転の一手はあるのか。うーん、面白い。2024/06/28
北白川にゃんこ
4
マジか軍事大国ニッポン!2024/07/13