モーニングKC<br> 恋じゃねえから 〈5〉

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モーニングKC
恋じゃねえから 〈5〉

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  • サイズ コミック判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065359556
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

友人の尊厳を守るために「少女像」を壊した茜。その「少女像」に救われた、と語る中学生の翠。ぶつかり合う、それぞれの正義。そして、忌まわしいと思っていた自分の身体を受けいれていく紫と、彼女の力となる青年・玄。一方、今井は我が子の盗撮被害にショックを受ける。夫への苛立ちが芽生える紅子は――。潜む欲望。脅かされる恐怖。性加害をめぐる問題と“芸術”を特別視する構造を浮き彫りにする問題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

31
【いくつになっても、気づいたり、思い知ることがある――】紫は茜への電話で、今まで避け続けてきた、職場の飲み会に参加したことを報告する。「すごく楽しかった。ていうか、あったかかった。たぶん私、ずっと力んで緊張して生きてきたから、周りの人たちの親切とか気遣いに気がつく余裕もなかったんだなって。この歳になって、やっとそういうことに気づけたんだ」と。そこで茜は「ねえ紫。私たち人より遅いかもしれないけど、人との繋がりとかそういうものを見つけた嬉しさとか、今までうまくできなかった分、ゆっくり大事にしていこうね」と――2024/11/23

ぐうぐう

18
恋か、芸術か、暴力か。忌まわしき少女像を破壊する者と、美しき少女像に救われる者。芸術が持つ深みが人を捉え、いつしか正当化されていく。我が子が盗撮被害を受け、盗撮犯からの手紙によるその正当性が、少女像を造った夫の正当性とどうしても重なって見えてしまう紅子。当事者でなければ理解できないことがこの世にはある。当事者になってみなければわからないことが。しかし、だからといって相手の気持ちを想像しなくていい言い訳にはならないはずだ。(つづく)2024/08/04

パンダプー

15
お母さんに言いたいことを言えてで良かったね。 現実には、なかなか言えないよね。家族によってつけられた傷は治らないし、傷はつけられていない振りをすることが、多いだろうね。2024/07/23

猪狩 紀恵

6
大人になってからも人は成長するんだな。 その人がそうありたいと望めば。 今井先生は息子に語っていたことで自分の考えの幼さに気付かことができたのだろうか。 本人の意思がどうあれ、それを見て不快な気持ちになったり、傷付くことを伝えられていたにも関わらず、その気持ちを無視し続ける、子どものような今井先生。大人になって過去の自分ができなかった、言えなかったことを伝えた紫。今井先生も成長したしなければ!2024/07/29

スウ

5
ますます、タイトル通りの主張が色濃くでていた巻だった。保育園児のわが子が盗撮、ネットにアップされ動揺する芸術家夫婦。自分のしたことの意味がやっとわかりかけてきた夫。一方、紫の介護はなしくずし的にやらされるのかと思いきや、過去の思いや言いたいことをちゃんと言えていたのはこっちもすっきりした。ただ、このまますんなり行くのか不安はある。親ってなんだろうと思ってしまう。/幼いものに勝手をして「恋した」は免罪符にならない、ほんとその通り。諸々しんどいながらも次回で完結らしく、頑張って読もうとおもう。2024/08/03

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