出版社内容情報
人生に意味はあるのか?
私たちは自由なのか?
死は悪いことか?
運命は決まっているのか?
時間は流れているのか?
「あたりまえ」がひっくり返る、脳に汗かく哲学体験。
世界や人生の見え方がガラッと変わる!
いざ、<哲学的思考>の深みへーー。
内容説明
本書では、これまで提案されてきた哲学的なパラドクスのうち、単純な構造をもち、専門的な知識も要らず、前提が自明であるようにみえながら驚くべき結論―たとえば、「時間は流れていない」、「運命は決まっている」、「子どもを産むことは倫理的に悪いことだ」など―を導き出すようなものをとりあげ、知的刺激に満ちた「哲学の世界」へと読者を誘うことを目的とする。
目次
第1章 運動は可能なのか?
第2章 時間は流れているのか?
第3章 運命は決まっているのか?
第4章 死は悪いことか?
第5章 私たちは自由なのか?
第6章 人生に意味はあるのか?
著者等紹介
森田邦久[モリタクニヒサ]
大阪大学大学院人間科学研究科教授。大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了、同大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(理学)、博士(文学)。専門は科学哲学・分析哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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女神の巡礼者
3
久しぶりに哲学のお勉強でもするか、なんてお気楽に手に取った本書、とてつもなくヘビーな読書になりました。著者は阪大の先生ですけど、阪大クラスの学生さんなら軽く理解できるのかな。帯には「脳に汗かく哲学体験」とありますが、私の脳からは冷や汗が漏れ出し、理解したとは言えませんが、哲学史ではなく最先端の哲学理論を、裾野から見上げることが出来たかなと。特に第6章の「人生に意味はあるのか?」では、意味と価値、道具的価値と最終的価値、等々常々考えている「何故私は存在してるのか」について、深く示唆を頂きました。2025/03/22
クリフトン
1
論理でどこまで展開されて何処まで辿りつけるのか という本 読みが浅いのか 失礼ながら知的興奮はあまり感じられなかった 物自体を知ることは出来ないとされるけれど物自体を怖がることはない 自分の死は知ることはないけれどそれでも怖い 時間もそれ自体はとても怪しげなのに それでも誰も疑ったりはしないようにすることとして生きている もしも全ては運命的で決定済なら時間はどうして流れることが出来るのかしら 2024/07/21
コバ
0
死や運命、人生の意味など普段はなかなか考えないようなことを深く議論する。 さまざまな見方が取れるということが重要。 自分の人生に最終的価値を見出せるか。2025/03/20
どりドリ
0
【Audible聴了】 正直なところ聴いただけではよくわからなかったが、本の構成的に紆余曲折がありながらもゴールに向かうというよりもゴールの周りをグルグル回っている印象だった。2025/02/12
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