出版社内容情報
行者に祟られ、座敷童子に守られているという古い屋敷に、
後継者選びのため親族一同が集められた。
この家では子どもは生まれても育たないという。
夕食時、後継ぎの資格をもつ者のお膳に毒が入れられる。
夜中に響く読経、子らを沼に誘う人魂。
相次ぐ怪異は祟りか因縁かそれとも──。
小野不由美の隠れた名作。
内容説明
行者に祟られ、座敷童子に守られているという古い屋敷に、後継者選びのため親族一同が集められた。この家では子どもは生まれても育たないという。夕食時、後継ぎの資格をもつ者のお膳に毒が入れられる。夜中に響く読経、子らを沼に誘う人魂。相次ぐ怪異は祟りか因縁かそれとも―。小野不由美の隠れた名作。
著者等紹介
小野不由美[オノフユミ]
12月24日、大分県生まれ。大谷大学文学部卒業。在学中は京都大学推理小説研究会に所属し、小説の作法を学ぶ。1988年作家デビュー。2013年『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。’20年「十二国記」シリーズで第5回吉川英治文庫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきら
124
登場人物の多さになかなかついていけなかった。 その中でも読み進められるのが、この物語の特徴。 最後の方で分かる事実は、親族という絶妙な人間関係ではあり得るなと思った。そして、自分の周りでも置き換えてみると、やっぱりないとは言えないなとも思った。2024/10/28
ミュポトワ@猫mode
121
小野不由美先生の児童向けミステリー。20年ぶりに文庫化とのこと。小野先生の本は出版されるたびに、文庫は買っているので、文庫化してくれたことにまずは感謝。古すぎて、普通に手に入れるのはなかなか困難だっただろうと思われる。っで、感想だが結構面白い。小野先生流の怪談風味もあるし、ミステリーとしても上質。…だと思う。俺がミステリーをあまり好まないので、ミステリーとしての評価はちょっとわからないけど、読んでいて面白かったのは確か。児童向けだから主人公が小6なのも読みやすくてよかった。嫌味もなく、良いと思う。2024/10/29
KAZOO
120
もともと子供向けあるいはヤングアダルト向けに書かれていたものを角川文庫で再出版されたということのようです。どちらかというと、民話的な感じの話ですが、やはりミステリー的な要素もかなり加えられています。小野さんの話だというのでもう少し怖いものを期待したのですが、若干期待しすぎた感じでした。2024/07/26
ひさか
115
2003年7月講談社刊。書き下ろし。ミステリーランドシリーズ30作の1作目。2024年7月大矢博子さんの解説を付けて講談社文庫化。座敷童子という怪異が登場するもののミステリな展開が主で、子供探偵団の謎解きがあるというところが楽しくて良い。登場するそれぞれが大人になったところを見たい気もするが、ただの人になってるかも。。2024/08/31
ヒロ
105
児童向けミステリーという事でまたどんな内容かとワクワクしながら読みました。でもホントに児童向けなのかってくらい本格的だったと思います。色々な怪異があって、それは一体どんな仕掛けがあるのか、その犯人は果たして誰か、そして一人増えた座敷童子は誰なのかとか、読んでてかなり面白かったです。今回文庫化された伝説のミステリーという事で、その紹介で購入してみて良かった。2024/10/16