翔ぶ女たち

個数:
電子版価格
¥1,672
  • 電子版あり

翔ぶ女たち

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年06月02日 23時40分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065355275
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

明治から昭和にかけて活躍した小説家・野上弥生子。
語学力や教養やケア実践を、彼女はその先駆的な仕事にどう活かしたのか。
「ケア」をテーマに研究を続けてきた英文学者の「私」が弥生子の人生に惹かれた理由とは。
文学、映画、アニメ、音楽……現代の表現者たちの言葉をつなげて語る斬新な評論。

ロングセラー『ケアの倫理とエンパワメント』『ケアする惑星』著者の最新作。

【目次】
1章 言葉の森を育てた女たち――松田青子と野上弥生子
2章『エブエブ』と文学のエンパワメント――辻村深月と野上弥生子
3章 魔女たちのエンパワメント――『テンペスト』から『水星の魔女』まで
4章 ザ・グレート・ウォー――女たちの語りに耳をすます

内容説明

ロングセラー『ケアの倫理とエンパワメント』『ケアする惑星』著者の最新作。明治から昭和にかけて活躍した小説家・野上弥生子。語学力や教養やケア実践を、弥生子はその先駆的な仕事にどう活かしたのか。「ケア」をテーマに研究を続けてきた英文学者の「私」が彼女の人生に惹かれた理由とは。文学、映画、アニメ、音楽…現代の表現者たちの言葉をつなげて語る斬新な評論。「私」と「あなた」をつなぐ抵抗とエンパワメントの物語を読み解く。

目次

1章 言葉の森を育てた女たち―松田青子と野上弥生子(松田青子の『英子の森』;「ファスト教養」と「レジリエンス」への抵抗 ほか)
2章 『エブエブ』と文学のエンパワメント―辻村深月と野生弥生子(規範から翔ぶエヴリン;辻村深月の『傲慢と善良』とウルフの「姿見のなかの婦人」 ほか)
3章 魔女たちのエンパワメント―『テンペスト』から『水星の魔女』まで(『水星の魔女』と“バックラッシュ”;“人間中心主義”から“生命中心主義”へ ほか)
4章 ザ・グレート・ウォー―女たちの語りに耳をすます(テイラー・スウィフトの反戦ソング;宮〓駿の『君たちはどう生きるか』 ほか)

著者等紹介

小川公代[オガワキミヨ]
1972年和歌山県生まれ。上智大学外国語学部教授。ケンブリッジ大学政治社会学部卒業。グラスゴー大学博士課程修了(Ph.D.)。専門は、ロマン主義文学、および医学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

R子

18
群像掲載の論考をまとめたもの。野上弥生子の生涯や作品を中心に、ケアの倫理という文脈からフェミニズムを考えている。ブックガイドとしても楽しめる(『英子の森』『年年歳歳』気になる)1冊だ。女性の自立を“悪魔”と呼ぶ等のバックラッシュの歴史を知ると、これが過去のことではなく、変化しながら今も続いている闘いなのだと感じた。また、リーン・イン・フェミニズムに対し、自己責任感を強めるのではないかという危惧に目を開かされた。2024/12/26

rinakko

13
頗る面白かった。野上弥生子、ヴァージニア・ウルフ、オースティン、シルヴィア・プラス、『エブエブ』『年年歳歳』『水星の魔女』などなどなど…翔べなかった女たち(エヴリンは翔んだけど!)がここに会し、縦横無尽に繋がり合う。思いがけず、でも説得力がある。とりわけ3章「魔女たちのエンパワメント」では『白鶴亮翅』『マクベス』にも話が及び、魔女というテーマにも魅かれてとてもよかった。魔女が排除されてきたこと(家父長制社会が「悪魔」とみなすのは、女性の自立を目指す思想と生き方)、まだ続いていること。その為のエンパワメント2024/07/23

呼戯人

11
小川公代のケアやエンパワメントに関する本の三冊目。本編では、野上弥生子を主人公に家父長制的女性差別と闘い続ける女性作家の作品が取り上げられる。もちろん、取り上げられる作品は文学だけに限らず、ガンダム「水星の魔女」や外国の文学作品、ヴァージニア・ウルフやシルビア・プラス、らがどのように家父長制と闘いその文学を紡いでいったかが論じられる。たとえ男性であっても、勇気づけられる作品になっている。2024/11/06

フクロウ

4
アルファ・ヒロイン/ベータ・ヒロインの分節と、後者にケアを配置する見取り図はわかりやすい。もっとも、最近、なんでもかんでも「ケアの倫理」に回収されているような雰囲気がある。たとえば「ケア」は「声なき声を聴く」と「配慮する」くらいの意味合いであり、であればそれらの用語を使えばいいのではないか。また、「ネガティブ・ケイパビリティ」にしても「エポケー」とか「熟議」とか従来の語で十分カバーできるのではないか?『水星の魔女』をフェデリーチで読み解くアイデアは私も頭の中にあったため興味深かったが、相違点もある。2024/06/21

きょん

0
野上弥生子という作家を初めて知り、読んでみたいと思った。心の中では抵抗を感じていても声を上げられない、そんな女性もエンパワメントしてくれる本だった。2024/12/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21950305
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品