講談社現代新書<br> 体験格差

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講談社現代新書
体験格差

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065353639
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0236

出版社内容情報

習い事や家族旅行は贅沢?
子どもたちから何が奪われているのか?
この社会で連鎖する「もうひとつの貧困」の実態とは?
日本初の全国調査が明かす「体験ゼロ」の衝撃!

【本書のおもな内容】
●低所得家庭の子どもの約3人に1人が「体験ゼロ」
●小4までは「学習」より「体験」
●体験は贅沢品か? 必需品か?
●「サッカーがしたい」「うちは無理だよね」
●なぜ体験をあきらめなければいけないのか
●人気の水泳と音楽で生じる格差
●近所のお祭りにすら格差がある
●障害児や外国ルーツを持つ家庭が直面する壁
●子どもは親の苦しみを想像する
●体験は想像力と選択肢の幅を広げる

「昨年の夏、あるシングルマザーの方から、こんなお話を聞いた。
息子が突然正座になって、泣きながら「サッカーがしたいです」と言ったんです。
それは、まだ小学生の一人息子が、幼いなりに自分の家庭の状況を理解し、ようやく口にできた願いだった。たった一人で悩んだ末、正座をして、涙を流しながら。私が本書で考えたい「体験格差」というテーマが、この場面に凝縮しているように思える。
(中略)
私たちが暮らす日本社会には、様々なスポーツや文化的な活動、休日の旅行や楽しいアクティビティなど、子どもの成長に大きな影響を与え得る多種多様な「体験」を、「したいと思えば自由にできる(させてもらえる)子どもたち」と、「したいと思ってもできない(させてもらえない)子どもたち」がいる。そこには明らかに大きな「格差」がある。
その格差は、直接的には「生まれ」に、特に親の経済的な状況に関係している。年齢を重ねるにつれ、大人に近づくにつれ、低所得家庭の子どもたちは、してみたいと思ったこと、やってみたいと思ったことを、そのまままっすぐには言えなくなっていく。
私たちは、数多くの子どもたちが直面してきたこうした「体験」の格差について、どれほど真剣に考えてきただろうか。「サッカーがしたいです」と声をしぼり出す子どもたちの姿を、どれくらい想像し、理解し、対策を考え、実行してきただろうか。」――「はじめに」より

内容説明

子どもたちから何が奪われているのか?これまで見過ごされてきた日本社会の課題。日本初の全国調査が明かす「体験ゼロ」の衝撃!

目次

第1部 体験格差の実態(「お金」と体験格差;「放課後」の体験格差;「休日」の体験格差;「地域」と体験格差;「親」の体験格差;体験格差の「現在地」から)
第2部 それぞれの体験格差(ひとり親家庭の子ども;私が子どもだった頃;マイノリティの子ども;体験の少ない子ども時代の意味)
第3部 体験格差に抗う(社会で体験を支える;誰が体験を担うのか)

著者等紹介

今井悠介[イマイユウスケ]
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン代表理事。1986年生まれ。兵庫県出身。小学生のときに阪神・淡路大震災を経験。学生時代、NPO法人ブレーンヒューマニティーで不登校の子どもの支援や体験活動に携わる。公文教育研究会を経て、東日本大震災を契機に2011年チャンス・フォー・チルドレン設立。6000人以上の生活困窮家庭の子どもの学びを支援。2021年より体験格差解消を目指し「子どもの体験奨学金事業」を立ち上げ、全国展開。本書が初の単著となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

109
子供の体験格差とは。子供にとって体験は必需品か贅沢品か宝か。体験とは実に様々な概念。スポーツ・文系的習い事もそうだし、旅行やキャンプもそう。それらを子供は好奇心の赴くまま若しくは好奇心を持ち発見ある様享受するのが大事だと僕は思う。それを阻害する要因は、収入・時間・親の過去の体験経験差・都市部と地方の差・家庭環境差等だと記す。特に収入差に依るものは、子の体験ゼロの割合で導けば2.6倍にも及ぶそう。年収300万未満家庭と600万以上家庭のと比。我が家は体験させられる事は何事も体験いう両親の方針で子を育てている2025/03/02

たかこ

70
「教育格差」ではなく「体験格差」。SES(Socio-economic Status)と言われる、子ども本人に変更できない初期条件である出身家庭の社会経済的地位によって学力や最終学歴などの教育成果に差がある傾向を「教育格差」と言う。体験格差も同じ傾向があると思うが、それに加え体験格差は、親がどういう体験を経験して来たかにも寄る。親自身が「体験ゼロ」の場合は子どもも「体験ゼロ」である割合が5割を超えるというのは驚きだった。地域格差も切実。それにしてもシングルマザーの貧困の多さは読んでいて胸が苦しくなる。 2024/09/12

yunyon

53
子どもの頃、バレエを習ってる友達について行き、一緒に習おうと言われたが、親にダメって言われた。理由は覚えてないが多分、お金だと思う。昭和のバレエは富裕層の習い事だった。兄は野球をやってて、兄の野球の当番につきそう母にいつも連れ回されていた。私は同じような付き添いの兄弟姉妹とグランドで遊んでた。今思えば、私はバレエやらせてもらえないのに…理不尽だったな。昔も今も大筋は変わらない。子どもがいてもアウトドア苦手夫婦でキャンプはしない、スキーもスノボもしないから、その文化は我が家はなし。それも格差と言われるのかな2025/01/29

ミキ

45
2024-77:体験が贅沢ではなく必需品とまず私の中で捉えられていないので、素直に受け取るのが難しかった。障害児、兄弟児、多産家庭は同列に語るべきではないと思った。正直、自分が払った税金が、よその家庭の子どものレジャーに使われていたら仕事へのモチベは下がる。2024/08/22

レモン

41
すべての子どもが貧富の差に関係なく、体験の機会を与えられるべきと訴える著者。海外旅行はともかく、部活動にあるようなスポーツや音楽に関しては子どもの意欲のままにやらせてあげられるようにすべき。少子化が加速するにつれ、貧困層だけでなく中流層家庭の子どももどんどん体験の機会は奪われていくのだろう。家の前で遊ぶことすら気軽にできなくなった昨今、大人が意識的に体験の場を与えていかなければならない。貧困に限らず、特に子どもに関わる問題は自己責任で片付けられないはずだが、そのような意見も少なくない点が日本らしい。2024/12/22

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