ブルーバックス<br> 大陸の誕生―地球進化の謎を解くマグマ研究最前線

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ブルーバックス
大陸の誕生―地球進化の謎を解くマグマ研究最前線

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065352496
  • NDC分類 455.8
  • Cコード C0244

出版社内容情報

地球の大陸は謎だらけ。そもそも地球にはなぜ大陸があるのか? そんなことすらわかっていなかった!

【海の惑星? いやいや、大陸の惑星】
地球の大きな特徴として「海」が挙げられる。地球表面の多くの部分を液体の水が覆っている。カラカラに渇いているお隣の惑星(火星や金星)とは大違いだ。
逆に見れば、地球には海に覆われていない場所(陸)がある。じつは、岩石学的には、この「陸」こそが地球の特徴である。
地球表面を構成する岩石は、海洋底と陸で明確に異なる。火星や金星の表面を覆う岩石は、地球の海洋底の岩石と同じ「玄武岩」。地球の陸地を構成する「安山岩」は、火星や金星には存在しない。ほかの惑星には存在しない安山岩に、地球表面の3割が覆われている。
地球にはなぜ安山岩があるのかーー? これが、本書が挑む最大の謎である。

【マグマをめぐる冒険】
地表の岩石はすべて、マグマが冷え固まったもの(火成岩と総称される)。マグマの大部分は、地下の岩石(マントル)が溶けたもの。したがって問うべきことは、「安山岩をつくるマグマはマントルでどのようにして生じるのか?」となる。
火成岩研究をライフワークとする岩石学者の「マグマをめぐる冒険」へご招待! わたしたちの大陸についての知識が大幅にアップデートされること間違いなし。

【おもな内容】
序章 岩石学者なのに“海の研究所”に入ってみた
第1章 大陸とは何だろう?:地球の層構造を知ろう
第2章 地殻の材料はどうやって生まれる?:マグマの生成条件を知ろう
第3章 大陸地殻の材料はどこでできる?:安山岩マグマの生成条件を知ろう
幕間章 溶けるのか、溶けないのか?:岩石の融点について熱力学で考えよう
第4章 西之島は大陸の卵か?:大陸生成モデルを検証しよう
第5章 最初の大陸はいつできたのか?:40億年の歴史を復元しよう
終章 岩石学者が大陸と生命の起源を考えてみた

内容説明

当たり前すぎる存在が地球科学の大問題だった。「地球にはなぜ大陸があるのか?」一見単純だが、地球科学においてきわめて深い問いだ。地球以外の惑星では見られない岩石、安山岩で構成される大陸―その起源を求める研究は、多様な謎に通じていた。大陸の謎を解くことで、“生命の誕生”にも迫れる!?陸と海底の火山を長年調査してきた著者が、マグマ活動がもたらす地球進化のからくりを明かす!

目次

序章 岩石学者なのに“海の研究所”にはいってみた
第1章 大陸とは何だろう?―地球の層構造を知ろう
第2章 地殻の材料はどうやって生まれる?―マグマの生成条件を知ろう
第3章 大陸地殻の材料はどこでできる?―安山岩マグマの生成条件を知ろう
第4章 西之島は大陸の卵か?―安山岩生成モデルを検証しよう
第5章 最初の大陸はいつできたのか?―40億年の歴史を復元しよう
終章 岩石学者が大陸と生命の起源を考えてみた

著者等紹介

田村芳彦[タムラヨシヒコ]
1961年、石川県生まれ。博士(理学)。国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)海域地震火山部門上席研究員(シニア)。岡山大学固体地球研究センター中核的研究機関研究員、金沢大学理学部助手、JAMSTECの主任研究員を経て現職。専門は火山学、岩石学で、マグマの成因を研究している。研究船、無人探査機、有人潜水艇などを用いて海底火山の調査に従事してきた。小笠原諸島に属する西之島の研究にもとづき、「新たな大陸は海から生まれる」と提唱した2019年の論文で、2023年日本地質学会Island Arc Awardを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

92
マグマはマントルでできる。マントルはかんらん岩でできていて固体のマントルが何らかの理由で融けると液体のマグマができる。大陸プレートは安山岩質、海洋プレートは玄武岩質マグマによってつくられる。著者の所属するJAMSTEC(海洋研究開発機構)は伊豆・小笠原弧の海洋地殻を調査・研究し「大陸生成」のメカニズムに辿り着く。伊豆半島から一直線に南に延びる伊豆諸島は海面に顔を出した火山島で、明神礁などの多くの海底火山も連なっている。最近、火山爆発を起こし新島を形成した西之島もそのひとつ。⇒ 2024/04/22

やいっち

60
専門家のみならず一般向けの本なのだが、時に難解な記述も。それでもここまで分かってきたのかという印象と、まだまだ定説に至らない謎も少なからずあると改めて知った。2024/07/24

yyrn

33
大陸はなぜあるのか?いつどうやってできたのか?考えてもみなかった問いかけに一気に興味が沸き、好奇心が非常に刺激された本。地学好きの人はせひ読むと良い(と思う)w。▼地表の岩石はすべてマグマが冷えて固まったものだが、陸地は「安山岩」でできているのに、海洋底は「玄武岩」でできている。火星や金星も玄武岩でてきでいる。なぜ地球の大陸だけが安山岩でできているのか?それはどこから供給されているのか?大陸下の地殻の厚さは30~50kmだが、海洋底の地殻は5~7kmしかない。それが関係しているのか?などなど、岩石学が⇒2024/08/11

月をみるもの

18
幕間章でのギブス自由エネルギーの解釈を通じた「なんで水が入ったり、複数の鉱物混ざってると岩石の融点が下がるのか」という説明が白眉。相図の説明もむっちゃわかりやすくて、おれが修士の時にこの本出してくれたらよかったのに、、、、と詮無いことを考えてしまいました。大陸のでき方については、「海洋地殻しかない初期地球でプレート同士が衝突した時、どっちがどっちかの下に潜り込むのか」という説明がないのがちょっと残念。。。2024/06/30

Satoshi

13
大陸の誕生というタイトルに惹かれて購入した。デコボコした地球に海が出来て、デコの部分が大陸だろうと安易に考えていた自分に反省した。大陸を構成する主な岩石は安山岩であり、それが浮力で浮上することで、陸地になる。安山岩は海でしか生まれない。プレートテクトニクスは海があり、寒暖がある地球だからこそ発生し、火星などではそもそもマントルが対流しない。勉強になった。2024/07/17

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