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出版社内容情報
文化人類学の学徒たちが“地図にない島”で遭遇する!
異様な世界(クローズド・サークル)、異常な殺戮(ジェノサイド)、異形な真実(アルゴリズム)!
帝旺大学人文学部文化人類学科の最強頭脳集団・桐村研が現地調査に赴いたのは、国家に隠匿された地図にない島ーー鳥喰島。
江戸時代に囚人の流刑地とされたその孤島には、身体を切断する成人儀礼を始めとする奇習を存続させた〈鷲族〉と〈鴉族〉が存在していた。
“欠落を美と見做す”彼らの閉鎖世界で発生する連続殺人……これは無計画の連鎖か、計画された虐殺か?
惨劇を追認する推理の果て、異形の真実が剥き出しにされるーー!
内容説明
帝旺大学人文学部文化人類学科の最強頭脳集団・桐村研が現地調査に赴いたのは、国家に隠匿された地図にない島―鳥喰島。江戸時代に囚人の流刑地とされたその孤島には、身体を切断する成人儀礼を始めとする奇習を存続させた“鷲族”と“鴉族”が存在していた。“欠落を美と見做す”彼らの閉鎖世界で発生する連続殺人…これは無計画の連鎖か、計画された虐殺か?惨劇を追認する推理の果て、異形の真実が剥き出しにされる―!
著者等紹介
森晶麿[モリアキマロ]
ミステリ作家。1979年、静岡県生まれ。第1回アガサ・クリスティー賞を受賞し、2011年に『黒猫の遊歩あるいは美学講義』(早川書房)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おうつき
13
前もって評判を何となく聞いていたので身構えていたが、なるほどそうきたかと笑。全てが異形な世界で構築されていく論理をどれだけ受け入れられるかが試されている気がする。ギリギリのところで踏みとどまっていたラインを最後にあっさりと踏み越えていくような感覚はむしろ清々しくあった。本格ミステリのコードが意外な形で組み込まれていたり、終盤に至るまでの過程も楽しかった。2024/04/25
ほたる
11
文化人類学および隠匿された島でのフィールドワーク。次々に巻き起こる殺人に翻弄されていく。人数が多いであるが故に殺戮、そしてそれ故の謎解き。場は確かに十全に整っていたのだけど、そこからある考え方に切り替えられなかった。突破するための論理が良かったと思う。2024/04/13
ジャム
6
顔の部位を欠損させた鷲族と顔以外の部位を欠損させた鴉族が住み異形の倫理が支配する鳥喰島ーその島に大学研がフィールドワークのため訪れた時想像を絶するジェノサイドが起こる!多すぎる登場人物、異常な島での不可能犯罪、途中で明かされる意外な探偵役、繰り返される論理の応酬に瞠目しページをくくり続けると最後にこの物語にふさわしいトドメの異形の真実が現れ仰天!物語の決着の付け方にもため息が出ました。本格ミステリにまた一つ異形の傑作が誕生したと思います!2024/04/19
みかん
5
読み応えあり。面白かったあーーー。地図に記載されていない離島、そこは鷹族と鴉族数十人が暮らす謎の島...ジェノサイド、カンニバル、クローズどサークルと盛り沢山。なのに安っぽくない素晴らしさ。2024/04/01
高須力弥
4
常識に囚われていては、真相を見抜く事は出来ません。2024/03/31