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出版社内容情報
文化人類学の学徒たちが“地図にない島”で遭遇する!
異様な世界(クローズド・サークル)、異常な殺戮(ジェノサイド)、異形な真実(アルゴリズム)!
帝旺大学人文学部文化人類学科の最強頭脳集団・桐村研が現地調査に赴いたのは、国家に隠匿された地図にない島ーー鳥喰島。
江戸時代に囚人の流刑地とされたその孤島には、身体を切断する成人儀礼を始めとする奇習を存続させた〈鷲族〉と〈鴉族〉が存在していた。
“欠落を美と見做す”彼らの閉鎖世界で発生する連続殺人……これは無計画の連鎖か、計画された虐殺か?
惨劇を追認する推理の果て、異形の真実が剥き出しにされるーー!
内容説明
帝旺大学人文学部文化人類学科の最強頭脳集団・桐村研が現地調査に赴いたのは、国家に隠匿された地図にない島―鳥喰島。江戸時代に囚人の流刑地とされたその孤島には、身体を切断する成人儀礼を始めとする奇習を存続させた“鷲族”と“鴉族”が存在していた。“欠落を美と見做す”彼らの閉鎖世界で発生する連続殺人…これは無計画の連鎖か、計画された虐殺か?惨劇を追認する推理の果て、異形の真実が剥き出しにされる―!
著者等紹介
森晶麿[モリアキマロ]
ミステリ作家。1979年、静岡県生まれ。第1回アガサ・クリスティー賞を受賞し、2011年に『黒猫の遊歩あるいは美学講義』(早川書房)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukaring
68
これは好みがはっきり分かれそう。非日常な世界観が半端ない尖った感覚のミステリ。江戸時代に囚人の流刑地だった鳥喰島へフィールドワークへ訪れた桐村研。この島では"欠落"を美しいと見なす風習があり、成人の儀式として皆身体の一部を切断される。島の中は〈鷲族〉と〈鴉族〉の二つの勢力が拮抗しており一触即発の状態。そんなクローズドサークル環境で起こる連続殺人。身体の一部を切り取られた死体は何を意味するのか?そして主人公たちが知ることになる島の更なる異常性と島民が崇める「酉鬼」の正体。まさに異様な物語の異形の結末だった。2024/05/30
aquamarine
60
地図にない島・鳥喰島に現地調査に訪れた、帝旺大学人文学部文化人類学科の最強頭脳集団・桐村研。江戸時代に流刑地とされたその孤島で欠落を美と見做し奇習をも存続させる人々。この閉鎖世界で彼らは連続殺人に巻き込まれ…。最初の論文を完成させた時点くらいから怪しい匂いはしていたけれど、やっぱり!とはいえ、細かな伏線を綺麗に拾い集めて犯人を推理する様には圧倒される。まあ時々そんなのわかるか!とか思ったし、まさかの回収にも驚いた。メフィスト賞と言われたら納得の一冊。私はこういうのもありでいいけど、確かに好みは分かれそう。2024/08/14
雪紫
60
「な、なんじゃこりゃー!!!」積読本に登録した際の読友さん達の反応に納得!!?こんなに大量の登場人物、覚えきれるのかな・・・?とか疑われたせいで、生きてる内に体斬られるん゙じゃの不安や恐怖が杞憂に終わるレベルで止まらなくなる。星海社はどれだけ化け物ミステリを産み落とせば気が済むのか!異形の風習と痛そうで痛くないロジックと「文句など言わせぬ!」な、組み上げられた無駄なき伏線が斜め上に飛ぶ!!泰巳とヒース先輩のやり取りは癒やし。ラストのあれはあれで本望な感強め。好きだわこれ。再読でも体をさすりたくなる1冊。2024/07/03
オフィーリア
56
舞台は欠落こそ美とされる文化を持つ絶海の孤島。常識の一切通じぬその島で巻き起こる常識外れの殺戮の嵐。文化人類学の観点から徹底的に掘り下げて入念に構築した舞台設定を最後になにもかもぶっ壊していくぶっ飛んだ結末に拍手。 最高の異形ミステリでした!2024/08/31
さこぽん
27
身体の一部が欠落しているのを”美”とする<鳥喰島>で大量殺戮が起こる。主人公が最初からいけ好かない(笑)。特殊設定でトリックもない(笑)。最後の展開が見事だし、面白くないわけじゃないのに。なんかのれなかったなぁ。アガサクリスティ賞受賞の作家さんなのになぁ。2025/04/22
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