出版社内容情報
修験者のなりをして国々を放浪する謎の「十三童子」。
役者と見まがうこの色男は、錫杖を鳴らし銀のキセルをふかしながら、欲にまみれた人間たちをこう誘う。
ーー来世で地獄に堕ちてもよいなら、ひとつだけ願ってこの鐘を撞け。
ただし、撞いた者は来世に底なしの無間地獄に堕ち、子も今生で地獄に堕ちる。
撞くか撞かぬは、本人次第。さあ、あなたならどうする?
人の欲をためす不思議の鐘、鳴らすか、やめるか? 今が人生の分かれ道。
ストーリーテリングの凄さ際立つ新星が放つ傑作時代小説!
心の奥底に響く物語。深い、深すぎる。ー細谷正充(文芸評論家)
読むと、心のひだをじゃらんと撫でる音が聞こえる。ー三宅あみ(ジャパネスク・ナビゲーター/江戸文化研究家)
内容説明
修験者の扮装をして国々を放浪する謎の十三童子。役者と見まごうこの色男は、錫杖を鳴らし銀の煙管をふかしながら、欲に塗れた人間たちをこう誘う。―願いを叶えたいなら、この鐘を撞け。ただし、撞いた者は来世で底なしの無間地獄に堕ち、子も今生で地獄に堕ちる。撞くか撞かぬかは本人次第。さあ、あなたなら…?
著者等紹介
高瀬乃一[タカセノイチ]
1973年愛知県生まれ。名古屋女子大学短期大学部卒。2020年中編作品「をりをり よみ耽り」で第100回オール讀物新人賞を受賞。2022年同作を改題加筆した『貸本屋おせん』で単行本デビュー。本作は、第12回日本歴史時代作家協会賞新人賞を受賞。そのほか第13回本屋が選ぶ時代小説大賞候補にも選出される。ダイナミックな筆致でこれからが期待される時代作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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