出版社内容情報
大ヒット作「金椛国春秋」シリーズに続く気鋭のファンタジー作家の注目作。
「三国志」の時代から続く戦乱の中国、五胡十六国時代。
赤麒麟の一角は、中原の人界を旅して聖王候補たちと交わるうちに、
聖王の条件は何なのか、
霊獣の役割とはどんなものなのか、
天の意図に思いを巡らすようになる。
内容説明
華北を統一した大秦が衰退するにつれ、中原には戦乱が広がる。イーグィは若き代王として即位し、相次ぐ内乱を鎮めつつ、仇敵・劉衛辰を討つ機会をうかがう。同じ頃、一角麒は戦地で仮死状態になった翠鱗を蘇らせる方法を探していた。西王母を訪ねた一角は、自分たち霊獣の生まれてきた意味を問う。
著者等紹介
篠原悠希[シノハラユウキ]
島根県松江市出身。ニュージーランド在住。神田外語学院卒業。2013年「天涯の果て 波涛の彼方をゆく翼」で第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞。同作を改題・改稿した『天涯の楽土』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よっち
28
華北を統一した大秦が渭水の戦いで大敗したことで衰退して中原には戦乱が広がる中、イーグィは相次ぐ内乱を鎮めつつ若き代王として即位する下巻。戦地で仮死状態になった翠鱗を蘇らせる方法を探していた一角が、西王母に訪ねた霊獣が生まれてきた意味。一方、国名を魏と改めて冷徹な判断で着々と力を付けていったイーグィ。そんな彼にだんだんと距離を感じるようになって、距離を置くことにしたシーランの決断と、そこからの少しずつ何かが狂っていくような流れの結末には一抹の寂しさを感じましたけど、変わらない関係でいることは難しいですね…。2024/10/16
nizi
5
北魏を建国した拓跋珪の話はここで終わる。人間と聖獣たちの関係が交わっているようで交わっていない。次はどうするのだろうか。宇文泰でも出てくるのか。2025/01/10
ランディ
2
篠原先生は話を畳むのがうまいなあ。シーランは英雄とは早い時期に別れていたのね。しかしやっぱり食い足りない。ファンタジーとしてはこれからってかんじだったし、隋か唐の建国まで描いてくれないもんか。ところでカンニーはどうなったんだ。2024/10/26
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