出版社内容情報
「なぜ嘘をついてはいけないの?」 21世紀のフランスを代表する哲学者ジャン=リュック・ナンシーが「これまでで一番難しい」テーマ、〈嘘〉について語った楽しい哲学入門!
自らの少年時代や身近な社会問題を例にあげながら、聴衆である子どもたちとともに嘘について考えます。「誰でも嘘をつくんですか?」 「良い嘘もある?」 「動物は嘘をつくことができる?」 「嘘は真実にもなりえますか?」 「他人が嘘をついているのを見抜く方法は?」……あなたならどう答えますか?
やわらかに、ときに茶目っけたっぷりに語られる「嘘の真理(ほんと)」は、「信頼」の問題へ、さらに著者が生涯をかけて考え続けた「共同体」の問題へと展開していきます。「嘘は根本的に、まさしく他人への関係なのです」。
ナンシーとその思索を明快に紹介した訳者解説とともに贈る、哲学への極上の招待!
【本書の内容】
嘘の真理(ほんと)
質問と答え
訳者による解説
訳者あとがき
内容説明
人が嘘をついているのを、見抜く方法はあるのか?フランスを代表する哲学者が、遊び心たっぷりで私たちを悩ませるテーマについて語る!
目次
嘘の真理
質問と答え
著者等紹介
ナンシー,ジャン=リュック[ナンシー,ジャンリュック] [Nancy,Jean‐Luc]
1940‐2021年。フランス・ボルドー生まれ。ストラスブール・マルク・ブロック大学名誉教授。哲学者
柿並良佑[カキナミリョウスケ]
1980年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。山形大学人文社会科学部准教授。専門は、現代フランス哲学、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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