出版社内容情報
子どもたちに「紙で電車を作ろう」というと、「え~難しい、できない」と言われてしまうのですが、「〇△□を組み合わせて電車をつくってみよう」と言うと、あっという間に平面や立体の電車を作るのだそうです。
〇△□を組み合わせると、電車以外に色々な動物や草花、昆虫、建物や乗り物をつくることができ、アイデアは無限です。
実は私たちの身の周りのものは、この〇△□で大抵のものが作れるのです。
大学でも教壇についている秋山先生によると、日常の3次元の世界で見ているものを、〇△□の形にするという作業は図形を何かに見立てる「見立て遊び」の要素を含んでいるので、取り組みやすく、また「使うのは〇△□だけ」と限定されると「うまく描かなければならない」というプレッシャーから解放され、子どもの作業が進みやすくなるのだそうです。
さらに〇△□の形を使って、電車のような複雑な形をシンプルな図形に落とし込んだり、逆に小さな〇△□を集めて大きくて複雑な形を描いたりすることは、ものの形を大まかにとらえる力(空間認知能力)、それを描く力(表現力)を高める訓練になります。
本書では、身の周りの動植物、昆虫、乗り物、建物を〇△□だけで作る方法を細かな写真付きのプロセスで説明し、ひいてはそれらを用いて、町や森、公園など大作までの作り方を解説しています。
目次
どうぶつ
むし
のりもの
たてもの
しぜん・くさばな
くみあわせパーツ
著者等紹介
秋山美歩[アキヤマミホ]
紙造形作家。1982年山梨県生まれ。愛媛と大阪で育ち、現在兵庫県在住。大阪教育大学大学院芸術文化専攻修了(平成18年度学長表彰)。大学在学中より、紙の動物たちの作品を制作。美術館での個展・ブランドとのコラボレーション・ディスプレイへの作品提供・ワークショップなど多方面で活躍中。兵庫医科大学芸術学非常勤講師。富士川・切り絵の森美術館常設展示(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。