出版社内容情報
西尾維新デビュー20周年記念長編『怪盗フラヌールの巡回』『怪人デスマーチの退転』に続く第3弾!
内容説明
父の遺した盗品を返却し続けてきた二代目怪盗フラヌールことあるき野道足。最後の一品の返却に臨もうかというその時、“フラヌール収監”の急報が届く―その怪盗は偽者だ!道足と名探偵・涙沢虎春花は、運命に操られるように、偽フラヌールが囚われた監獄へ。そこには彼女が待っていた。ひとり鎮座して。愛しくも哀しい「レディ」が―呪縛の鎖と祝福の糸が織り成すあるき野家の物語の行く末は?衝撃の怪盗ミステリー、ついに終着!
著者等紹介
西尾維新[ニシオイシン]
1981年生まれ。『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』で第23回メフィスト賞を受賞し、デビュー。戯言シリーズ、“物語”シリーズ、忘却探偵シリーズ、美少年シリーズなど著書多数。漫画原作者としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
132
西尾 維新は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。返却怪盗シリーズ第三弾にて終幕、これでいいのか❓ 人魚が絶滅危惧種だったとは(笑) https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003859882024/11/03
雪紫
55
さて、タイトルと今までの展開から「彼女」が来ない訳がなかったが、そこ以外は予想外(わりと飛行機のシーン楽しかった、詳細詳しく)。まさかの◯◯とは。それが、とんでもないとこに繋がるとは。ある種の犯人とともに家族のこれから、そして、犯人の語られないこれからについて想いを馳せる1冊。言葉遊びもながらこの決着とあるき野くんのこのラスト、最初から決めてたんだろうな西尾さん・・・。虎春花は正真正銘ウルトラ名探偵だった。2024/12/13
さっちゃん
45
返却怪盗シリーズ完結編。いよいよ最後の大物を返却しようとしていた矢先、怪盗フラヌール逮捕の一報が。道足と名探偵・涙沢虎春花が偽フラヌールが囚われた監獄へ向かうとそこには…。/いきなり航空機内でのウルトラな展開にドキドキのスタート。いつもながらの言葉遊びに翻弄されながら、完結編らしく物語は兄妹のみならず家族の物語へと。墜落の顛末などいろいろ気になる細かなことは置いておくとして、シリーズを終えてみれば結局涙沢虎春花が一番のウルトラだった。あとがきの選択肢…前向きに検討していただきたいです。できれば親子で。2024/11/25
よっしー
26
遂に完結!! タイトルからも想像してた通り、偽ヌールの正体は予想通りでした。が、事件についてはとんでもない方向に話が進んでいきました。黒幕についても色々と思う所はありましたが…一番は道足の選択がそれで本当に良いのかと言いたくなりました。でも、結果的にはある意味で大団円? 西尾節炸裂のシリーズ、満足です。2025/04/05
ガットウ
14
★★★★4.1点。西尾維新さんらしいトガッた内容でした。2024/12/09