出版社内容情報
元公安警察の作家、濱嘉之の最新シリーズ第二弾!
現場一筋で暴力団の未解決事件を追う清四郎、
順調に昇任して汚職政治家の情報収集を担う隆一、
公安警察キャリアとして海外情勢に関わる和彦。
警官として脂が乗ってきた3人の幼馴染が
それぞれの立場から挑むのは、
ヤクザと政治家、
そこに癒着する新興宗教団体が
複雑に絡み合う”パンドラの箱”。
<文庫書下ろし>
内容説明
現場一筋で暴力団の未解決事件を追う清四郎、順調に昇任して汚職政治家の情報収集を担う隆一、公安警察キャリアとして海外情勢に関わる和彦。警官として脂が乗ってきた三人の幼馴染がそれぞれの立場から挑むのは、ヤクザと政治家、そこに癒着する新興宗教団体が絡み合う“パンドラの箱”。
著者等紹介
濱嘉之[ハマヨシユキ]
1957年、福岡県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、警視庁入庁。警備部警備第一課、公安部公安総務課、警察庁警備局警備企画課、内閣官房内閣情報調査室、再び公安部公安総務課を経て、生活安全部少年事件課に勤務。警視総監賞、警察庁警備局長賞など受賞多数。2004年、警視庁警視で辞職。衆議院議員政策担当秘書を経て、2007年『警視庁情報官』で作家デビュー。現在は危機管理コンサルティングに従事するかたわら、TVや紙誌などでコメンテーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
94
濱さんのシリーズ2作目で最新作です。いつもの幼馴染の主人公3人が警察庁・警視庁での活躍を時事問題に絡めて楽しませてくれます。今回は政治家とやくざや新興宗教との絡みを大阪の状況などとともに説明してくれます。いつもエンターテイメント性はあまり感じられないのですが私にはいい感じで読ませてもらっています。3人が一緒に食べるものもいつもながらおいしそうです。2024/01/22
おいしゃん
19
【2024-39】あれだけハマっていた濱作品だが、これはうーん。。。他作にも言えるが、捜査というより学術サロン会議を延々と開催してる感じで、警察小説らしいスピード感もないまま終了。2024/03/06
海燕
14
幼馴染みの3人が警察の世界に入り、それぞれのキャリアを歩みながら、また部門の垣根を越えて連携しながら成長していくシリーズの2作目。前作から時間が経過しているようで、3人のうち唯一のキャリア官僚である大石は、早くも警察庁理事官~警視庁公安総務課長に。元警視庁の警視である著者、作品を支える事件は設定するものの、事件の解決プロセスそのものより、人物がかわす会話がメインというのが最近の作風。後半突然「事件がこのように展開した」と語ってあっさり片付く斬新さには驚く。詳しく書けるはずだが、書いてはいけないのだろう。2024/06/12
GOTI
8
☆☆★警察情報小説「プライド」シリーズ第二弾です。裏金問題で名前が挙げられているM元総理、郵政解散のK元総理、凶弾に倒れたA元総理等々がチラリと登場します。時代は1990年代後半から2000年代中盤。田園調布署管内の駐在の息子、本城清四郎、高杉隆一、大石和彦の三人が警察官の道に進み、頭角を現す。本作では本城巡査部長は組対部長にコールドケースの捜査を命じられ、高杉警視はサンズイを追う。大石は公安キャリアとして政治家、宗教団体等の不正に挑む。偶然?三人の敵が絡み、連携して「パンドラの箱」を暴く!2024/03/19
H
7
相変わらずの凄まじいリアルさ。もういっそ実名で描いてくれないかなと思ってしまう。2024/02/04