出版社内容情報
インド最古の聖典『リグ・ヴェーダ』にはじまり、世界的にも類がないほど深遠な思想を生みだしてきたインド。ウパニシャッド、ジャイナ教、仏教、マハーバーラタ、正統バラモンの六派哲学、ヒンドゥー教から、近代のガンジーやタゴールに至るまで、3000年以上にわたる複雑で多様な思想の全領域をコンパクトに大観する。
アーリヤ人の侵入や農村社会の成立、王朝の興亡など、それぞれの時代の社会変動の影響も踏まえつつ、各思想大系の特質を明らかにすることで、〈解脱〉をもとめてやまない人類の思索の歴史が描き出される。
世界的なインド哲学、仏教学者であり、比較思想の開拓者でもあった著者による、半世紀以上にわたって読み継がれてきた不朽の概説書。原本:『インド思想史 第2版』岩波書店、1968年)
第一章 アーリヤ人の侵入とリグ・ヴェーダの宗教
第二章 農村社会の確立とバラモン教
第三章 都市の興隆と自由な思索の出現
第四章 国家統一と諸宗教の変動
第五章 統一国家崩壊後における諸宗教の変遷
第六章 クシャーナ帝国時代における新思想
第一節 時代の趨勢
第二節 仏 教
第三節 ジャイナ教
第四節 南インド文化の開花
第七章 集権的国家における諸哲学学派の確立
第一節 正統バラモン系統
第二節 仏 教
第三節 ジャイナ教
第八章 諸王朝分立時代における諸学派の継続的発展
第一節 バラモン教およびヒンドゥー教
第二節 仏 教
第九章 回教徒の侵入と思想の変化
第一節 中世的宗教の発展
第二節 近代的思惟の発展
第十章 外国資本主義制圧下における思想運動
第十一章 〔附論〕科学思想
内容説明
『リグ・ヴェーダ』から、ウパニシャッド、ジャイナ教、仏教、ヒンドゥー教、マハーバーラタ、近代のガンジーに至るまで、数多の深遠な思想を生みだしてきた悠久の大地インド。時代背景を踏まえつつ各思想の特質を明らかにすることで、解脱を求めてやまない人々が辿った三千年超の道程を描き出す。世界的インド哲学・仏教学者による至高の概説書。
目次
第1章 アーリヤ人の侵入とリグ・ヴェーダの宗教
第2章 農村社会の確立とバラモン教
第3章 都市の興隆と自由な思索の出現
第4章 国家統一と諸宗教の変動
第5章 統一国家崩壊後における諸宗教の変遷
第6章 クシャーナ帝国時代における新思想
第7章 集権的国家における諸哲学学派の確立
第8章 諸王朝分立時代における諸学派の継続的発展
第9章 回教徒の侵入と思想の変化
第10章 外国資本主義制圧下における思想運動
第11章 (附論)科学思想
著者等紹介
中村元[ナカムラハジメ]
1912‐99年。東京帝国大学文学部印度哲学梵文学科卒業。東京大学名誉教授。専門はインド哲学、仏教学、比較思想。紫綬褒章、文化勲章、勲一等瑞宝章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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