講談社現代新書<br> “私”を取り戻す哲学

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講談社現代新書
“私”を取り戻す哲学

  • 岩内 章太郎【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065343883
  • NDC分類 104
  • Cコード C0210

出版社内容情報

電車の中や部屋の中、気が付けばいつもスマホをスクロールしている。本当は何が知りたいのか、自分に何が必要なのかわからないままSNSの世界に浸り続け、気が付けば自分自身を見失ってしまった――。
スマホ時代の過剰な繋がりによって失われた〈私〉を私たちはどうやって取り戻すのか。気鋭の哲学者による現代を生き抜くための思考法!

【本書の主な内容】
第1章 デフォルトの〈私〉
――――動物になるか、善い人になるか
・ミニオンズの憂鬱
・パッケージ化された善に警戒せよ
・目を閉じて、〈私〉の声を聴く

第2章 〈私〉を取り戻すための哲学的思考
・「新デカルト主義」宣言
・判断しなくてよいという判断
・批判的思考のプロトタイプ

第3章 ポスト・トゥルースを終わらせる
・SNSを気にする学生
・「正しさをめぐる争い」は終わりにする
・陰謀論は理性と情動に訴える

第4章  ネガティブなものを引き受ける
・対話とネガティブ・ケイパビリティ
・アルゴリズムと自己消費
・「弱いロボット」から考える

内容説明

なぜスマホを見続けてしまうのか。何を見たいのか、何が本当に必要なのかわからなくなっているあなたへ―。気鋭の哲学者が明かす「生きづらさ」への処方箋。

目次

第1章 デフォルトの“私”―動物になるか、善い人になるか(“私”―他の誰でもないこの“私”;「常時接続」と“私”の不在 ほか)
第2章 “私”を取り戻すための哲学的思考(「新デカルト主義」宣言;人間は世界を正しく見ることができるのか ほか)
第3章 ポスト・トゥルースを終わらせる(SNSを気にする学生;私なら先の投稿をどう考えるのか ほか)
第4章 ネガティブなものを引き受ける(確信成立の条件の変容;「迷い」について―対象確信の蓋然性 ほか)

著者等紹介

岩内章太郎[イワウチショウタロウ]
1987年、札幌生まれ。豊橋技術科学大学准教授。早稲田大学国際教養学部卒業、同大大学院国際コミュニケーション研究科博士後期課程修了。博士(国際コミュニケーション学)。早稲田大学国際教養学部助手などを経て現職。専門は現象学を中心にした哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

50
すべてを「人それぞれ」で済ませていては、暴力に対抗できない。逆に、「善への意志」を闇雲に押し出すだけでは、全体主義の危険…前者は、他者に対して寛容だが、それは共に生きていくための共通の枠組みをつくれない。後者は、善のパッケージを示しはするが、他者に対して不寛容であり、そのパッケージに共感しない者を蔑み、攻撃性…/87年生まれ、お若い。この世代の世界観を学べました。一点。暗黒面に堕ちず「善のパッケージ」を自らへのベクトルで生きる諸先輩もいたよね、そういう世界への向き合い方も可能だよねって書き残したいです。2024/02/27

踊る猫

33
難解なところはあるが、ぼくなりに拾ったところによるとどのようにして「退屈」と向き合うか。言い換えれば、その「退屈」を感じてしまう「私」という実存を乗りこなすかが語られていると受け取る。下手をするとネットが無限に繰り出す情報の渦に呑み込まれて「私」をなくしかねない状況でどうやってその「私」を取り戻すか。前半の難易度の高さにひるまず読み進めれば、後半からグッとアクチュアリティを増した考察にワクワクしてくるはずだ。ぼく自身、この不透明性が増した時代において本書で「私」の輪郭を捉え直すことを学び直せたように思える2024/01/06

buuupuuu

21
現代では、退屈を根底として、動物的な欲求充足へ向かうか、他者からの安易な承認を求めて祭りや炎上へと参入していくような傾向があり、それによって相対主義や独断主義が蔓延することになる。SNSは消費を目的とした空間であり、それらの欲望が無限に繰り返される場所になってしまっている。著者の言う新デカルト主義とは、自分自身がともかく世界を受け止めているという事実の認識と、どうしてそのように受け止めているのかについての反省とから成ると言えるだろう。これによって、安易さへの抵抗と普遍への志向がもたらされるとしている。2024/02/29

コージー

19
★★★☆☆SNSなどの情報の渦に溺れてしまったり、同調圧力により何となく予定調和のように場が流れてしまったりする現代の私たちの生活。そこで、哲学の思想を取り入れながら、本来の〈私〉を取り戻すための糸口を模索することをテーマとした本。難解な専門用語が解説なしに出現することもあり、哲学初心者にとっては、多少読みづらい内容ではあった。しかし、日常で感じる情報疲れや人生の味気なさは、目標を立てる力が失われていることが起因しているのではないか、ということが本書を読んでわかった気がする。再読して理解を深めたい。2024/02/06

takka@乱読

17
2023年最後に読了したのはこの本。自分の時間を確保したいのとSNS疲れの反動なのか、最近20時以降はスマホを触らない習慣をつけているのだが、そもそもの原因を知りたいと感じていたときに出会ったのが本著。〈私〉を踏まえながらどのように環境と付き合っていくかを哲学的に考えている。ピュロン思想や新デカルト主義・現象学を通じ、適度に判断を使い分けること。一歩立ち止まって現代人が考えるべきものが詰まっていた本だった。2023/12/30

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