出版社内容情報
もうすぐたんじょう日のるりは、自分の名前と同じ色のワンピースを探しにお母さんとデパートへ。
講談社児童文学新人賞入賞作「あおいの世界」でデビューした花里真希と「はりねずみのルーチカ」の北見葉胡の描く魔法のデパートの世界。
認知症になってしまったおばあちゃんと約束したワンピースを探しにデパートへ行き、そこでお母さんとはぐれた主人公の「るり」をきつねの紳士がいろんなフロアにエスコートする、デパート版「不思議の国のアリス」のような楽しい作品です。
エレベーターには、だれものっていません。
(のっちゃおうかな、でもな、どうしようかな。)
るりがもじもじしていたら、エレベーターのとびらが、とじたり、ひらいたりしました。
まるで「早くのって」と言っているようです。
デパートは、何階建てなのかわからないくらい、大きな建物でした。
「ほんとに大きいね。」
「まいごにならないように、しっかり手をつないでいようね。」
お母さんは、るりの手をぎゅっとにぎりました。
象でも通れそうな大きな入り口の横に、案内板がありました。ーー本文より。
もくじ
うさぎの人形のワンピース
デパートへ
きつねのしんし
くつの山
おしゃれな白ねこ
るり色の布
きつねのしんし、ふたたび
お母さんといっしょに
内容説明
「そのとき、ポーンと音が鳴って、エレベーターのとびらがひらきました。」そこは、とっても不思議な魔法のデパート。もうすぐたんじょう日のるりは、自分の名前と同じ色のワンピースを探しにお母さんとデパートへ。
著者等紹介
花里真希[ハナザトマキ]
1974年、愛知県生まれ。カナダ在住。東海女子短期大学卒業。2015年、『しりたがりのおつきさま』で第7回日本新薬こども文学賞最優秀賞受賞。2019年、『あおいの世界』で第60回講談社児童文学新人賞佳作受賞。日本児童文芸家協会会員
北見葉胡[キタミヨウコ]
神奈川県生まれ。武蔵野美術短期大学卒業。2005年、2015年に、ボローニャ国際絵本原画展入選、2009年『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(作・小手鞠るい/講談社)が、ボローニャ国際児童図書賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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