地ごく

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  • サイズ 46判/ページ数 128p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065342862
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「死んだ方がましのくせになぜ生きているのか不思議な底辺が、将来そうなるであろう若いだけの同じ底辺によって苦しめられている」と同じ団地の住民を見下す久野。自身の惨めさを糊塗するために、現状から抜け出せない人々を定点観測するだけに飽き足らず、土井という老人を弄ぶ手段を考え、実行することに生きがいを見出していた。ところがある日土井から相談を持ちかけられて……。表題作を含め、自らの毒に冒されたい人に向け描かれた短編集。

内容説明

無情、ひたすら無情―。「死んだ方がましのくせになぜ生きているのか不思議な底辺が、将来そうなるであろう若いだけの同じ底辺によって苦しめられている」と同じ団地の住民を見下す久野。自身の惨めさを糊塗するために、現状から抜け出せない人々を定点観測するだけに飽き足らず、土井という老人を弄ぶ手段を考え、実行することに生きがいを見出していた。ところがある日土井から相談を持ちかけられて…。表題作を含め、自らの毒に冒されたい人に向け描かれた短編集。

著者等紹介

献鹿狸太朗[ケンシカマミタロウ]
1999年生まれ。16歳の時、「月刊少年マガジンR」にて三ヶ嶋犬太朗名義の『夜のヒーロー』で漫画家デビュー。高校卒業後すぐに「ヤングマガジンサード」で『踊るリスポーン』連載開始。第59回文藝賞で「青辛く笑えよ」が最終候補となる。小説デビューとなる『赤泥棒』は発売即重版となった。現在慶應義塾大学大学院在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rosetta

28
★★★✮☆10代で漫画家デビューを果たし小説も書き現在慶応の大学院生という女子大生の二作目?の小説。最初は、厨二病満開の後々黒歴史になりそうな恥ずかしい小説か?とも思ったが、それなりにエンタメでやってきていた人だから全部がちゃんと計算なんだろう。トレインスポッティングのような世界観。底辺の下の中くらいの人間が下の下の人間を蔑んで鬱憤を晴らす一話目、冷静には興味の対象外である息子を可愛いと思い込もうとするそこそこセレブの母親。とにかくドロドロとした劣等感満載の気持ちの悪い小説が自分の好みに合った笑2024/05/09

ユウハル

15
まずとても読みやすかった。文章がすいすいと取り込まれていく感覚。人によって違うと思いますが私にはあってたということが嬉しかった。 地ごくは自分の奥底にあるドス黒い感情が引き出される。なんとも言えない感覚。目を背けてしまいそうなのだが、逆にどんどん引き込まれていた。 天獄は母親としてとてもよくわかる部分もありつつも、冒頭にあるように想像力が足らないという部分に引っかかる。彼女なりに考えて周りに合わせて行動してると思う。子を思うゆえの失敗、思い込みの行動、これこそリアルだ。 2024/01/19

hutaro

13
自分より底辺の者を見下して、溜飲を下げる。誰しもが経験があると思うのだが、結局虚しいだけであることに後から気づく。主人公も恐らくそうだろう。弱い立場の人間(老人)を嘲笑って、何なら自分がトドメをさしてやろう等と考えていたが、最後には自分の末路を老人に重ねている。人を蔑んでも何も残らない。ガツンとくるような話だった。(『地ごく』)/自分の息子が普通に生活できないため、何らかの障がいがあると思い込んでいる母親の話はただただ哀れだった。病名がつけば割り切れるのかもしれないが…。(『天獄』)☆3.52024/04/01

かおり

12
主人公である底辺が更なる底辺を観察しホッとするように、私は主人公が暮らす団地の住民全てを蔑みホッとする。自分の毒に冒されるというのは案外気持ちの良いものだ。併録の『天獄』の方が共感出来る分キツかった。やはり徹底的な底辺じゃないと…ああ、まだ冒されているな。2024/01/31

ほんメモ(S.U.)

9
まったくの理解不能と言いたいところだけれど、ところどころ共感できてしまうのが怖いところ。二篇の短編が収められていて、表題作『地ごく』と『天獄』どちらも、人の優越感と絶望を描いた話なのですが、主人公のろくでもなさは、すなわち読者のろくでもなさにもなり得る、という恐ろしさを感じる話でした。とても薄い本なのですぐに読めるという意味でも、簡単に読書した気になるという意味でも、ファスト文学という感じですが、それだけにあまり心に残るものも少ないような…。好みの問題で言うと、あまり好きなタイプの小説ではなかったです。2024/05/21

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