出版社内容情報
情熱と深い専門知識で今日も窓口の患者を救う!
成都(せいと)調剤薬局に勤める薬師寺(やくしじ)ロミは少しおせっかいで、ちょっぴり短気な薬剤師。地域医療に根差した調剤薬局の役割を認識しつつも、難病治療の研究に携わりたいと願っている。処方せんから患者をプロファイリングする薬剤師の活躍を描いた、新たなお仕事小説!
内容説明
情熱と深い専門知識で今日も窓口の患者を救う!成都調剤薬局に勤める薬師寺ロミは少しおせっかいで、ちょっぴり短気な薬剤師。地域医療に根ざした調剤薬局の役割を認識しつつも、難病治療に携わりたいと願っている。処方せんから患者をプロファイリングする薬剤師の活躍を描いた、新たなお仕事小説!
著者等紹介
平野俊彦[ヒラノトシヒコ]
1956年栃木県出身。東京薬科大学卒業後薬剤師となり、薬学博士号を取得。東京薬科大学薬学部臨床薬理学教室教授を経て、東京薬科大学名誉教授。古今東西のミステリーを愛読し、2016年より著作活動をはじめ、2020年、「報復の密室」で島田荘司選第13回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ikutan
74
主人公·薬師寺ロミは2年目の薬局薬剤師。好奇心旺盛、向上心もあって、一生懸命業務に取り組む。ただ、お節介で勇み足になることも。でも、それもプラスに考えられるところがいい。処方せんから色々推理するのは、薬剤師の業務のひとつだから、タイトルに推理とあるけれど、これはミステリというより、薬剤師の業務を紹介するお仕事小説ですね。この作品から、多方面に広がる薬剤師の仕事に関心を持って貰えたら嬉しい。薬学に興味のある学生さんには、是非読んでもらいたいですね。臓器移植については知らないことも多くて勉強になりました。2024/05/06
Karl Heintz Schneider
40
最近、薬剤師を扱った著作は多く、食傷気味ではあるが著者は長年にわたり薬剤師を務め現在は東京薬科大学の名誉教授であるため、内容に関しての信憑性は高いと思われる。薬剤師と言うと薬局薬剤師を思い浮かべるが、その他に病棟薬剤師・在宅薬剤師もいるとは知らなかった。また医師から処方された薬を患者に渡すだけではなく患者の様子を観察し、時には声かけすることもあるという。「医者には言えないことも薬剤師には言えることもある。」ひとりの患者の言葉が深く胸に残った。不安を抱える患者にとって、薬剤師は最後の砦なのかもしれない。2024/04/05
rosetta
32
★★★☆☆あらまセンセー、デビュー作の酷さに比べたら随分と小説がお上手になられたじゃない笑。表紙とタイトルでかなり得をしている感じはするけど。お仕事あるある小説として面白かった。点眼薬のせいで喘息の発作が出るなんて普通絶対思わないよな。それ以外にも相反作用や相互作用など薬剤師の仕事の大切さがよくわかった。普通の小説だと心の中で思うことは()で表すのにこの人はそれをも「」にするから、口に出したことなのか心の中で思っただけのことなのかが紛らわしい。やっぱ小説下手だわ笑2024/06/19
kitten
22
図書館本。薬局薬剤師のお仕事小説、ミステリ風味?ただ、途中でネタが尽きたのか、ミステリー要素がなくなってしまった。唐突に出てきた臓器移植ネタ。研修は立派だと思うけど、ライフワークバランスどうなってるんだ?と思ったり。トリビアは面白かったけど、全体的にハマれず。これ、面白い??評価、星22024/08/25
メチコ
21
★3+ 薬局薬剤師物語。 それを生業としてしまっているがために、この作品の見え方や捉え方が一般の読者とは違ったものになっている可能性あり。 タイトルに「推理」と銘打ってはいるものの、ミステリーとしてはやや中途半端な感じ。 じゃあお仕事ものとしてはどうか?と問われると、あまり現実的でない展開が多め。 ただ、薬局の薬剤師を中心に据えて物語に大きな起伏をつけようとするとそれもやむなしなのかな。 薬局薬剤師の描き方は決して悪くはないし、今後に期待も込めてこの評価とさせていただきました。 続編、出るかな…2024/04/27