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出版社内容情報
人類がテクノロジーの力によって「半神」に進化した近未来、
天使たちは神を狙う悪魔との決戦に備えていた。
新人天使エスクは天使城の指令に従い、宇宙空間に襲来する悪魔と戦うが、
神の命令に言い知れぬ違和感を覚えていたーー。
星雲賞・SF大賞の森岡浩之、待望の新作スペースオペラ!
内容説明
人類がテクノロジーの力によって「半神」に進化した近未来、天使たちは神を狙う悪魔との決戦に備えていた。新人天使エスクは天使城の指令に従い、宇宙空間に襲来する悪魔と戦うが、神の命令に言い知れぬ違和感を覚えていた―。星雲賞・SF大賞の森岡浩之、待望の新作スペースオペラ!
著者等紹介
森岡浩之[モリオカヒロユキ]
1962年兵庫県生まれ。京都府立大学文学部卒。サラリーマン生活を経て1991年「夢の樹が接げたなら」で第17回ハヤカワ・SFコンテストに入選、同作品が『SFマガジン』誌に掲載され、作家デビューを飾る。1996年『星界の紋章』全3巻を、早川書房より刊行。新しいかたちのスペース・オペラとして高く評価され、第28回星雲賞を受賞し、テレビ・アニメ化された。2016年『突変』で第36回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本の蟲
9
『星界』シリーズでお馴染みの森岡浩之新作。神の命に従い、宇宙空間で演習を続けていた「天使」たち。ついに迎えた「悪魔」との決戦を描く第一部。人格アップロード技術と、自らエネルギーを供給し自己修復する量子コンピュータの完成。永遠の命を持つ無数の人格データを内包した群生型情報生命体「半神」と化し、宇宙に散らばった元ホモ・サピエンスの生活と、一部の種明かしとなる第二部。長編シリーズを組めそうな魅力的な世界観だけに、わずか10頁ほどのエピローグで、半ば無理やり話を畳んだのは残念。せめて3部作にして欲しかった2024/02/23
yuma6287
8
ハイテク×唯一神教が織り成す戦争モノ。天使とその世界に対してSFな理屈を加えた結果、独自の世界観を構築している。この世界観がまず好み。ストーリーも王道で、戦前から戦後までの一連の流れをそれぞれの視点から描いたシナリオは読みやすい。2軸目から徐々に謎の正体が明らかになる様が楽しかった。天使、オーラ、情報だけの人間。未来に生きる人間の生活模様も見所。高校生の時に形成された小説観に丁度刺さる作品で、そういう作品に出会えて良かったです。2024/02/29
hexia
7
人類は宇宙空間に広がり互いに疎遠になっていった。人類の子孫だが異質な二つの社会が悲しむべき誤解により戦争状態に…▼と書くとハードSFぽいが、本書は肩肘張らずに楽しめる物語である。特に第二部主人公の動機は私怨に近く、平成期日本生まれということもあり身近に感じられる。そのぶん第一部の舞台と主人公が異質だが、これも含めて楽しめた▼ただし、私は作中の仮想世界が天国であるとは感じられない。私が「人間は肉体を持ち、生命はいつか終わらなければならない」という思想の持ち主で、つまり考え方が悪役と同じだからだと思う2024/02/20
mint
7
宇宙で人工子宮から生まれた人間である天使たちが得体の知れない「悪魔」と戦う話そして敵側が天使たちと戦うことになった経緯をたどる話。 1部、2部共にハラハラする展開が続き、終始読むのが楽しかった。1部はファンタジー感が強く、難しい概念説明が少ないのでより読みやすかった。終盤とエピローグは戦争の真実が明かされるがそこで初めて出てくる人物やオリジナル用語等があって理解しづらかったし、どうも感動できなかった。全体的には面白かったのでオススメ。2024/01/12
Ai
6
肉体から離れて精神をデジタル化し、物質的な資源の取り合いはなくなったはずなのに、主義主張の違いで結局戦争をしてしまう人間。2024/11/29