出版社内容情報
「あなたが死んでくれたら、きっと私は安心すると思う」
あの日、遺書を残して先生は死んだ。
僕の人生において、極めて稀で、最も危険な恋。
「愛してほしい」よりも強い感情。
それは
「嫌われたくない」という執着。
アタロー、夏夜、先生、椎子。
支配、逃避、希望、愛の果てに4人が見たものは。
内容説明
あの日、遺書を残して先生は死んだ。僕の人生において、極めて稀で、最も危険な恋。「愛してほしい」よりも強い感情。それは「嫌われたくない」という執着。アタロー、夏夜、先生、椎子。支配、逃避、希望、愛の果てに4人が見たものは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
36
★★★★☆漫画みたいな表紙に200頁という薄さとローマ字の作者名。てっきり活字に慣れてない人向きの本かと思って開いたら小さい字でびっしり。何だか虚ろで悲しくて凄く好きな世界。文藝賞の3作とどこが違う?と聞かれたらまあセンスだわな。同じ像も光の当て方や見る角度でまるで変わる。束縛する夏夜と嘘をつく熱郎。先生や社長のおっさんなど構ってくれる人達には恵まれ貴美子や椎子といった女性も周りにいる。2部で明かされる夏夜の真実と実に濃密な人間関係。若い頃心底惚れ込んで聞いていた中島みゆきの世界を彷彿とさせるような2024/02/28
みかん
8
もうね。わかるぅーってなる。“「愛して欲しい」より強い感情、それは「嫌われたくない」”。_“恋はあなたが欲しい、愛はあなたに生きて欲しい。 執着は·····あなたの生きる理由にして欲しい、のかもしれません。 恋も愛も執着も、すべてあなたのために生まれた心です。”_読んでいてボロボロになりそうだった。2023/11/23
さけ!
6
☆☆☆ 3.5 最初、読みづらいかなあと思ったけど、縦書きのケイタイ小説か?とおもったけど、クズと病み系とやばい人妻の話かあと思ったけど、夏夜の章に入ってからはおもしろかったな。タイトルそのまますぎる。 あと文字が小さくてびっくりしたけど、それで読みづらさを感じたのかな!2023/12/29
yurari
5
夏夜のパートになってから物語がぐんと加速し、読むのを止められなくなった。まさかの展開が続き、急速度のジェットコースターに乗っているみたいだった。/先生は、恋に落ちることを凋落と形容しました。それほどに、深く、暗く、誰も救いの手を差し伸べられないものなのだなと痛感しました/2024/03/14
ぶっくlover
3
タイトルどおりの作品でした。2025/01/01