出版社内容情報
古道具屋銀杏屋の若旦那太一郎は、幽霊が見える。修業先だった曰く物ばかり集める皆塵堂に降りかかる幽霊騒ぎの数々にかかわってきた。
銀杏屋に浅草森田町の札差大和屋の養女お縫がやって来た。まだ十歳くらいに見えるが、年は十三歳。綺麗な女中と下男を連れ、ふるまいは堂に入っていて、売りたい壺があるという。太一郎は壺に執着する幽霊に気づき、札差を贔屓にしたい番頭の勧めで壺を買おうとする。お縫は太一郎を一軒の袋物屋に連れて行く、その家で太一郎は壺に執着するおかみさんの幽霊を見るが、それに気づいたお縫は、皆の目の前で壺を叩き割ってしまう。壺に執着していた幽霊は消え去ってしまった。
お縫は、太一郎が幽霊が見えるのを知っていて、自分にも見えないものか試したくて、幽霊の出そうなあちこちに太一郎を引きずりまわしたいらしい。
だが太一郎は、お縫の人懐っこい笑顔に悪い予感を抱いていた……。
太一郎のように幽霊を見たいお嬢様に皆塵堂の面々が翻弄される。はたしてその正体は?
「皆塵堂」シリーズに新キャラクター登場!
内容説明
かつて皆塵堂で修業をした太一郎は、今では浅草の道具屋銀杏屋の立派な主。幽霊が見えてしまう太一郎を訪ねて来たのは、大店の札差大和屋のお嬢様。「幽霊が見たい」という愛嬌あるお縫の笑顔に、太一郎はどこか不安を覚えていた。お江戸の幽霊名所をしっかり者のお嬢様と行くツアー、始まる。
著者等紹介
輪渡颯介[ワタリソウスケ]
1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。2008年に『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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